
海外旅行で“損”しないための知恵とサービス|知らなきゃ損する10の対策法
はじめに
海外旅行では、「知らなかった」だけで余計な出費や損失をしてしまう場面が意外と多くあります。数百円、数千円の積み重ねが、気づけば大きな損失になることも。さらに、ちょっとしたミスや準備不足で、旅そのものが台無しになるケースも少なくありません。
本記事では、旅先での無駄な支出・不意のトラブル・取りこぼしを防ぐために、知っておきたい10の知恵とサービスを紹介します。出発前に知っておくだけで“旅の満足度”が大きく変わる情報です。
1. 医療費の高額請求を回避する
海外で病院にかかると、国によっては数十万円単位の医療費がかかることも。アメリカやヨーロッパでは救急搬送だけでも10万円以上、盲腸手術で200万円を超えることも珍しくありません。
対策:
- クレジットカードに付帯する海外旅行保険(自動付帯・利用付帯)の補償内容を確認しておく
- キャッシュレス診療が使えるかをカード会社に事前確認
- 渡航前に、主要都市の「日本語対応病院」のリストを印刷またはスマホに保存
- 保険がカバーしきれない地域(アメリカなど)では、別途民間保険の加入も検討
2. 為替レートと手数料で損しない両替術
空港や街中の両替所はレートが不利で、10%以上損していることも。さらに日本国内で両替していく場合も、外貨の在庫状況によっては手数料が上乗せされています。
対策:
- 現地ATMでのキャッシングは手数料が安く、レートも比較的良好
- WiseやRevolutなど、海外利用に強いデビットカード型プリペイドカードを活用
- クレジットカードで支払いする場合は、現地通貨建てを選択(DCC=ダイナミック・カレンシー・コンバージョンは回避)
3. 配車詐欺・ぼったくりタクシーを避ける
観光地では「料金前払い」と言って数倍請求したり、遠回りをしてメーターを故意に引き延ばす事例も。英語や現地語が苦手な旅行者は特に狙われやすいです。
対策:
- 主要都市ではGrabやUberなどの配車アプリをインストールしておく
- 空港送迎は予約制の送迎サービス(Klook, KKday)を利用すると安心
- 配車アプリは現地通貨・クレカ登録に注意して事前設定しておく
4. 通信トラブルでの無駄な出費を防ぐ
現地でSIMカードが動作しない、Wi-Fiが安定せず移動アプリが使えない、などのトラブルは予定や安全に直結します。
対策:
- 出発前にAiraloなどのeSIMをスマホにインストールし、現地到着と同時に開通
- SIMが不安な人はモバイルWi-Fiの事前予約がおすすめ
- VPNは中国・ドバイ・イランなどネット規制のある国ではほぼ必須
- 公共Wi-Fi使用時は必ずVPN経由で(情報盗難対策)
5. スマホ盗難による損失の備え
スマートフォンには連絡先、写真、パスワード、決済アプリが詰まっており、失えば金銭以上の損失に。
対策:
- 「iPhoneを探す」「Google端末を探す」機能をONにしておく
- AirTagやTileなどの追跡タグをスマホケースに装着
- 写真はクラウドへ自動バックアップ設定(iCloud/Google Photos)
- パスポート番号や航空券情報もクラウド管理で再取得を容易に
6. ロストバゲージ対策で買い直しのムダを防ぐ
スーツケースが届かないと、下着や充電器、薬などすべて現地で買い直しになるケースも。
対策:
- 最低1泊分の衣類と必需品は機内持ち込み
- 荷物にAirTagなどの追跡デバイスを入れておくと空港で場所特定が可能
- 荷物遅延・紛失補償がある保険やクレカも活用
7. フライト遅延・欠航の補償を受け取る
予定外の長時間遅延、振替便への案内なしなど、空港で困った経験がある人も多いはず。
対策:
- 航空会社の補償ポリシーとEU261などの旅客権利を把握
- カード付帯保険に「フライト遅延補償」が含まれているか確認
- 空港ラウンジ利用サービス(PriorityPassなど)も役立つ
8. VPNを使って航空券・ホテルを安く予約
同じホテル・同じ日程でも、日本からアクセスするより、フィリピンやマレーシアからの方が価格が2割安いことも。
対策:
- VPNでアクセス元の国を切り替えて価格比較(AgodaやExpediaで特に効果あり)
- ログアウト状態やシークレットウィンドウでの再検索も忘れずに
- 通貨建て・手数料を確認し、安い国の価格と最終合計を比較
9. ポイントサイトを経由せず“還元”を逃す
旅行関連サービスはポイント還元率が高く、経由するだけで2〜10%戻るケースもあります。
対策:
- ハピタス、モッピー、楽天Rebatesなどのポイントサイト経由で航空券・ホテル・Wi-Fi・保険・SIMなどを予約
- 拡張機能やブックマークを使って経由忘れを防ぐ
- ポイントはAmazonギフトや現金などに交換可能
10. 情報不足による損失を避ける
知らなかっただけで高額な手数料やトラブルに巻き込まれることは多いです。
対策:
- 外務省「たびレジ」への登録で最新の現地安全情報を受信
- 渡航先の祝日、治安、ATM設置場所、電圧なども調査
- DeepL、Google翻訳、Map.me、Google Mapsオフライン版を事前にダウンロード
まとめ
「知っていれば防げた損」は、旅の満足度を下げないためにも最優先で対策したいポイントです。
価格差、情報差、知識差がそのまま「損失」になる時代だからこそ、旅行前の情報収集とちょっとした工夫が重要です。この記事をきっかけに、あなたの旅がより安心で賢くなるよう願っています。