【要注意】ラオスは危険?ビエンチャン・ルアンパバーンの治安と安全対策を網羅

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旅行する人

ラオスの治安って実際どうなの?どんなトラブルがおおい?
なにを気をつけたらいいのか知りたいな・・・。

女性のひとり旅だと危険?やっぱり保険は必要?

そんな声にお答えします。

 おまかせください
本記事の内容
  • ラオスの世界的・治安ランキング
  • よくある犯罪・事故とその対策
  • 知らないと困る法律やNGマナー
  • もしもの時の医療費や、緊急連絡先

ビエンチャンルアンパバーンなど、ラオスへの旅行は楽しみですが少し治安が不安ですよね。

この記事をよめば、ラオス旅行で気をつけることがわかり、安心して旅行ができるようになります

リスクにそなえ、ラオス旅行を全力で楽しみましょう。

音声でも聞けます(倍速OK)

※外務省や在ラオス大使館、現地警察などの情報および、ニュースや体験談を基に記事作成しています。

目次

結論、ラオスの治安は良い!でも要注意

結論、ラオスの治安には要注意です。

ラオスのバンビエンでは、メチルアルコールが混ぜられたカクテルを飲んだ旅行客が死亡した事故がありました。

世界的治安ランキングと外務省・現地大使館の評価をみていきましょう。

カンボジアの世界治安ランキング

世界の国々の平和度を示す指標があります。

  • Global Peace Index
  • Numbeo Safety Index

です。これらを見ることで、ラオスの治安レベルを大まかに掴むことができます。

世界平和度指数 ( Global Peace Index )2025mid

ラオス 🇰🇭
危険
163位
47位
平和
日本 🇯🇵
危険
163位
11位
平和

社会の安全や紛争などから平和度をはかるものです。

ラオスは163ヵ国中 47位、日本は11位です。
日本の方が安全ですが治安は良い方ですね。

外務省の海外渡航・危険レベル

カンボジアの危険レベル
危険
4
3
2
Lv.1
0
安全

外務省の定める、海外渡航の際の危険レベル情報です。

ルアンパバーン、ビエンチャに対してレベル1:十分注意してくださいが発出されています。 サイソンブン県全域、シェンクワン県のサイソンブン県などにはレベル2が発出中。

レベル1は渡航可能ですが、安全には気を配りましょう。

ラオスの犯罪発生データ

ちょっと危険
ラオスの治安
  • 首都ビエンチャンでは年間160件の強盗事件がある
  • 殺人は、日本の約2倍
  • 薬物犯罪が一番多く、ついで窃盗、殺人。

在ラオス日本国大使館からは、ひったくりや置き引き、睡眠薬を用いた昏睡強盗、薬物関連犯罪などに注意喚起されています。

ボケオ県の経済特区では、高額報酬を謳い文句に外国人を誘い込み、監禁して詐欺行為に従事させる「求人詐欺」が多発しています。

ラオス旅行に” 海外旅行保険 “は必要?

ラオスは世界的に治安がおちついている方ですが、日本と比べれば犯罪率・事故率ともに高いです。海外旅行保険は、必要です。

理由は以下のとおり。

スリ・ひったくりなどの窃盗が多い

ラオスでは、スリやバイクを使ったひったくりなどの窃盗が多発しています。

また睡眠薬強盗が多いため、貴重品を盗まれやすいです。

  • スマホやカメラを盗まれた
  • パソコンを盗まれた
  • 空港でスーツケースごと盗まれた

携行品損害補償があれば、1品につき10万円までの補償がつきます。

食あたりなど急に体調をくずしやすい

旅の醍醐味である現地の料理ですが、体調をくずしやすいもの。

  • 屋台のご飯を食べたら食中毒に
  • レジャーで体調を崩し高熱に
  • デング熱にかかり入院に

医療費補償があれば、1日10万円の入院費でも安心です。

ラオスなら医療費補償300万円は欲しいですね

事故が多く、緊急搬送費用が高すぎる

ラオスではバイクタクシーなどが便利ですが、日本と比べ交通事故は多いです。

医療レベルが著しく低いため、多くの場合はタイへ緊急搬送されます

タイへの医療搬送には、陸路の救急車でも数十万円、医療用チャーター機を利用すれば数百万円単位の莫大な費用が発生します。実際にラオスで事故に遭い、タイへ搬送されて939万円もの保険金が支払われた事例も報告されています。

  • バイク事故 – 骨折・手術・入院
  • 高度治療で周辺国や日本へ緊急搬送
  • 家族に来てもらうための救援費用

お金を払える保証がないと、救急車・病院に拒否されるケースもあり。

緊急搬送まで考えると、少なくとも500万円は欲しいところ

無保険での渡航はありえません。せめてクレジットカード付帯の保険だけはつけましょう。

クレカ付帯の”海外旅行保険”を学ぶ

旅行する人

保険が必要なことはわかったけど、どんなクレカを選んだらいいの?

重要ポイントだけをカンタンに説明しますね。

1. クレカ保険には、利用付帯と自動付帯があります

自動付帯は、持っているだけで適用されます。あればあるだけ良い。
利用付帯は、航空券などをそのクレカで決済した場合に適用されます。

自動付帯カード
利用付帯カード
  • 自動でつくので、あるだけ良い。
  • 学生は無料カードでもてる。
  • ゴールドカード以上が基本。
  • 年会費が高くなりがち。
  • 使わないと適用されない。
  • 無料カードで持てる。
  • 補償額が少ないことが多い。
  • 補償額が高いカードを推奨。

2. 年会費無料カードよりゴールドカードの方が保険は手厚い

年会費無料のカードよりも、ゴールドやプラチナカードの方が保険は手厚いです。
おすすめは、ゴールドカードでも実質年会費が無料のカードを使うことです。

実質年会費無料

セゾン・ゴールド・アメックス(R)カード

  • 年会費11,000円(初年度無料)
  • 年1度の利用でずっと無料
  • 充実した海外旅行保険つき
  • 死亡・後遺障害 5000万円

年会費が11,000円にもかかわらず、年に1度利用するだけでずっと年会費が無料です。

3. 複数のクレジットカードで、補償額の上限を合算できます。

1枚でのクレジットカードでは補償額が低くても、2枚、3枚を利用することで補償額を上げられます。(障害死亡・後遺障害をのぞく)

例えば、自動付帯のカードを1枚持ち、利用付帯のカードを1枚使う、というのがおすすめ。

犯罪リスク

海外旅行で出くわしやすいのが犯罪トラブル。スリや詐欺、強盗など、その手口は様々です。でも事前にどんな危険があるかを知り、しっかり対策をすれば被害に遭う可能性をぐっと減らせます。ここではラオスで特に注意したい犯罪と、その対策を詳しく見ていきましょう。

スリ・置き引き・ひったくり

ラオスでは、残念ながらスリや置き引き、特にバイクを使ったひったくりがよく起きています。観光客が集まる場所や移動中など、ふとした気の緩みが狙われることも。大切な持ち物を守るため、手口と対策をしっかり確認することが大切です。

リスクレベル: ★★★★☆

どんな手口?どんな状況?

ひったくりは、首都ビエンチャンを中心に、日本人旅行者が最も遭いやすい犯罪です。バイクに乗った二人組が歩いている人の後ろから近づき、追い抜きざまにショルダーバッグなどを奪い去ります。抵抗すると道で引きずられ、大怪我につながるケースも。

特に一人で行動している女性旅行者は、格好のターゲットにされやすいです。トゥクトゥクに乗っている時にひざの上に置いたバッグや、道ばたでのスマホ操作中も狙われます。置き引きは、カフェやレストラン、長距離バスの中など、荷物から少し目を離した隙に発生します。

リアルな体験談 | 口コミ

ビエンチャンで夜、路上でスマホを見ていたら、後ろから来たバイクにひったくられました。本当に一瞬で、抵抗する間もありませんでした。カバンはたすき掛けにしていたのに、スマホは油断していました。
ルアンパバーンのナイトマーケットで、お土産を見るのに夢中になっていたら、いつの間にかショルダーバッグのチャックが開けられていて、財布だけ抜き取られていました。人が多い場所では、バッグは体の前で抱えないとダメですね。

主な対策

気をつけること

  • 貴重品はなるべく持ち歩かず、ホテルの金庫などを利用。
  • 現金やカードは、いくつかの場所に分けて持つ。
  • バッグは道路と反対側に持ち、必ずたすき掛けで体の前に抱える。
  • 歩きながらのスマートフォン操作は絶対にしない。
  • トゥクトゥクに乗る時は、手荷物を必ず体の中心(ひざの上など)に抱える。
もし遭ってしまったら...

  • 犯人を深追いせず、自分の安全を一番に考える(相手は武器を持っているかも)。
  • すぐに近くの警察(ツーリストポリス)へ行き、被害を伝えて証明書をもらう。
  • 盗まれたクレジットカードなどは、すぐにカード会社に電話して利用を止める。
  • パスポートが盗まれた場合は、すぐに日本の大使館に連絡する。
  • 詐欺・ぼったくり

    うまい手口で旅行者をだまそうとする詐欺や、高すぎる料金を請求するぼったくりもあります。「自分は大丈夫」と思わず、よくある手口を知っておくことが大切です。特に親切に近づいてくる人には、少しだけ警戒心を持つことも必要かもしれません。

    リスクレベル: ★★★★☆

    どんな手口?どんな状況?

    近年、都市部で増えているのが、睡眠薬を使った昏睡強盗です。英語が上手な外国人を装った人物が、一人でいる旅行者に親しそうに声をかけてきます。食事や飲みに誘い、被害者が席を立った隙に飲み物に睡眠薬を混ぜ、意識がなくなると金品をすべて奪って逃げる、とても悪質な手口です。

    レンタルバイク詐欺も注意が必要。返す時に「ここにキズがある」と高すぎる修理代を求められたり、ひどい場合は業者が合鍵でバイクを「盗み」、高額なお金を払わせたりするケースがあります。また、トゥクトゥクの料金トラブルもよくあること。乗る前に料金交渉をしないと、降りる時にとんでもない値段を言われることがあります。

    リアルな体験談 | 口コミ

    ビエンチャンのバーで、隣にいた旅行者ふうの男性と仲良くなりました。彼が勧めてくれたビールを飲んだ後の記憶がなく、気づいたらホテルの部屋で現金がなくなっていました。完全に昏睡強盗の手口でした。
    バンビエンでレンタルバイクを借りる時、パスポートを預けてしまいました。返す時に小さなキズを理由に、日本円で数万円も請求されて…。パスポートを人質に取られているので、払うしかありませんでした。

    主な対策

    気をつけること

    • 知らない人から「一緒に食事しよう」などと誘われても、絶対について行かない。
    • 自分の飲み物から絶対に目を離さない。一度開けた飲み物は口にしない。
    • レンタルバイクではパスポートを預けず、お金を保証金として預ける店を選ぶ。
    • 借りる前にバイクのキズを写真や動画で撮り、お店の人と確認しておく。
    • トゥクトゥクは乗る前に必ず料金交渉。配車アプリ(LOCAなど)の利用が一番安心。
    もし遭ってしまったら...

  • 昏睡強盗が疑われる場合は、すぐに病院へ行き、警察に相談。
  • レンタルバイクで不当な請求をされたら、すぐにお金を払わず、ツーリストポリスに相談する。
  • ぼったくりに遭ったら、危険がなければしっかり交渉。難しい場合はあきらめる判断も必要。
  • 大変なトラブルは、必ず日本の大使館に報告し、アドバイスをもらうこと。
  • 両替・スキミング・ATM

    海外で現金が必要になった時、両替所やATMを使うことがあります。しかし、ここにも注意すべきリスクが潜んでいます。偽札を掴まされたり、カード情報を盗まれたりしないよう、手口と対策を知っておきましょう。

    リスクレベル: ★★★☆☆

    どんな手口?どんな状況?

    両替所では、とても悪いレートで両替されたり、高い手数料をだまって取られたりすることがあります。渡されたお金の中に偽札が混じっているトラブルも。特に、道ばたや観光地の個人のお店には注意が必要です。

    ATM利用時のスキミング被害は、カードの情報を盗み取る手口です。カードの差し込み口や暗証番号をおすボタンに、特殊な小さい機械が不正に取り付けられます。そしてカード情報と暗証番号が盗まれてしまうのです。盗まれた情報は偽のカードを作るのに使われ、気づかないうちに口座からお金が引き出されることがあります。

    リアルな体験談 | 口コミ

    ビエンチャンの街にあるATMでお金をおろしたんですが、数日後にカード会社から「不正利用の可能性があります」と連絡があって…。どうやらスキミングされたみたいです。ATM自体にへんな所はなかったと思ったんですけど、どこで見られていたのか…。
    小さな両替所で日本円から両替したら、後でホテルでよく見たら一枚だけすごく汚れてやぶれかかったお札がまじっていました。案の定、お店で使おうとしたら受け取ってもらえなくて…。両替の時はその場でしっかり確認しないとダメですね。

    主な対策

    気をつけること

    • 両替は銀行の窓口や、空港のちゃんとした両替所、信頼できるホテルで行うのが安全。
    • 両替を頼む前に、必ずレートと手数料を確認。受け取った現金はその場でチェック。
    • ATMは、銀行の中やショッピングモールの中など、明るく人目がある場所を選ぶ。
    • ATMを使う前に、カードの差し込み口やボタンに、怪しい機械がないか確認。
    • 暗証番号をおす時は、もう片方の手や体でボタンを隠す。
    もし遭ってしまったら...

  • スキミング被害に気づいたら、すぐにカード会社や銀行に電話し、カードを止めてもらう。
  • 警察に行き、被害を伝えて証明書(ポリスレポート)をもらう。
  • 両替所でトラブルがあった場合は、可能ならすぐにお店と交渉。ただし、危ない時は無理をしない。
  • 解決が難しい場合は、警察や日本の消費生活センターなどに相談する。
  • 強盗・暴行・薬物

    残念ながらラオスでは、強盗や暴行といった怖い犯罪も起きています。日本とは違うレベルの注意が必要です。特に夜や人通りの少ない場所での行動は慎重に。また薬物がからんだ犯罪に巻き込まれないよう、警戒を忘れないでください。

    リスクレベル: ★★★★★

    どんな手口?どんな状況?

    ラオスでは薬物犯罪に対して、とても厳しい罰があります。持っている量や種類によっては、最高で死刑になる可能性もあり、過去には外国人が死刑判決を受けたケースも。日本の法律でも、海外での薬物使用は罰せられます。

    観光地のレストランなどで「ハッピー」や「スペシャル」という名前で売られているピザやシェイクには、大麻などの薬物が混ぜられている場合があります。興味本位で口にすることは、法律違反であるだけでなく、正しい判断ができなくなり、強盗や性的な暴力といった二次的な犯罪被害に遭うリスクを高める、とても危険な行為です。

    リアルな体験談 | 口コミ

    バンビエンのバーで「ハッピーシェイク」を勧められ、興味本位で飲んでしまいました。その後、記憶があいまいになり、気づいたら持ち物がいくつか無くなっていました。薬のせいで抵抗もできず、本当に怖い思いをしました。
    友人がラオスで、軽い気持ちでマリファナを吸ってしまったそうです。その後、警察に見つかり、たくさんの罰金を払うまで解放されなかったと聞きました。本当に人生を台無しにするところだったと後悔していました。

    主な対策

    気をつけること

    • 違法な薬物には絶対に関わらない。「ハッピー」メニューも絶対に注文しない。
    • 他人から荷物を預かることはしない。知らないうちに「運び屋」にされる危険も。
    • 夜の一人歩き、特に人が少なく暗い場所は絶対に避ける。
    • 知らない人から勧められた食べ物や飲み物は、かんたんに口にしないこと。
    • 大金や高価なアクセサリーは持ち歩かないか、目立たせないようにする。
    もし遭ってしまったら...

  • 強盗に遭った場合は、絶対に抵抗しない。犯人を刺激せず、自分の安全を一番に考える。
  • 犯人がいなくなったら、すぐに安全な場所に逃げて、警察に電話する。
  • 薬物関連のトラブルに巻き込まれたら、すぐに日本の大使館に連絡して助けを求める。
  • 法律違反で逮捕された場合は、だまっている権利を使い、大使館への連絡を要求する。
  • 事故・自然災害リスク

    海外での思いがけない事故や災害は、旅行の計画を大きく狂わせます。時には命に関わる事態にもなりかねません。事前の情報集めと心構えが大切です。

    交通事故(バイク・レンタカー・バス)

    ラオスの交通ルールは日本と大きく違い、残念ながら交通事故がたくさん起きています。特にバイクの交通量が多く、運転マナーも日本とは違うため、細心の注意が必要です。

    リスクレベル: ★★★★☆

    どんな事例?どんな被害が?

    在ラオス日本国大使館が「一番身近な危険情報」と言うほど、ラオスでは交通事故のリスクがとても高いです。その原因には、飲酒運転やスピードの出しすぎ、無免許運転がよく見られるといった問題があります。道路も十分に整備されておらず、特に夜は街灯が少なく、地面の穴や障害物が見えにくいです。

    観光客がレンタルバイクで事故を起こすケースや、長距離バスの整備が不十分で事故になることも報告されています。日本の運転感覚は通じないと考え、「自分は運転しないから大丈夫」という油断は禁物です。

    リアルな体験談 | 口コミ

    バンビエンでレンタルバイクを運転中、突然現れた地面の穴に驚いて急ブレーキをかけたら転んでしまいました。幸い大した怪我はなかったですが、道路の悪さを痛感しました。
    ビエンチャンで道路を渡ろうとしたら、信号がない場所で車もバイクもまったく止まってくれませんでした。日本の感覚で渡ろうとすると、本当にはねられそうで怖かったです。

    主な対策

    気をつけること

    • 道路を横切る時は、車が完全になくなるまで待つなど、とても注意する。
    • 歩いている時も、常にまわりのバイクや車の動きに注意し、イヤホンの使用は避ける。
    • 事故のリスクが高いバイクの運転は、なるべく避ける。運転する場合は国際免許を持つ。
    • 市内の移動は、料金トラブルも少ない配車アプリ(LOCAなど)の利用がおすすめ。
    • 長い距離の移動は、安全を考え、バスよりも飛行機の利用を考える。
    もし遭ってしまったら...

  • まず自分の安全を確かめ、できるなら安全な場所に移動する。
  • 警察(1191)と、必要なら救急(1623)に連絡する。
  • 怪我をした人がいる場合は、むやみに動かさず救急隊が来るのを待つ。
  • 入っている海外旅行保険会社にすぐに連絡し、どうすればいいか聞く。
  • 警察から事故の証明書(ポリスレポート)を必ずもらう。
  • レジャー事故(山岳・海難・レンタカー)

    ラオスの豊かな自然を楽しむアクティビティも魅力的ですが、そこにも思いがけない事故のリスクが伴います。特に日本とは違う環境でのレジャーは、十分な準備と慎重な判断が求められます。

    リスクレベル: ★★★★☆

    どんな事例?どんな被害が?

    バンビエンのチュービング(川下り)やカヌー、ジップラインなどのアクティビティでは、過去に死亡事故も起きています。雨の多い季節には鉄砲水に巻き込まれる危険もあり、安全管理が十分でないツアー会社もあります。必ずライフジャケットを着て、信頼できる会社を選ぶことが重要です。

    また、ラオスには不発弾(UXO)が広い範囲に残っています。特に地方の畑や森、整備されていない小道を歩く時は、絶対に決められたルートから外れてはいけません。「ドクロ」のマークの看板は、その先が危険だというはっきりした警告です。

    リアルな体験談 | 口コミ

    バンビエンのブルーラグーンで、高い木の上から川に飛び込んでいる人がたくさんいました。楽しそうだったけど、水の深さも分からないし、もし何かあったらと思うと怖くてできませんでした。安全管理は自己責任なんだなと感じました。
    ラオスの田舎道を歩いていたら、ドクロのマークが書かれた看板を見つけました。後で聞いたら、それが不発弾の危険な場所を示すサインだと知ってゾッとしました。何も知らずに森の中に入らなくて本当に良かったです。

    主な対策

    気をつけること

    • アクティビティに参加する時は、信頼できる会社を選び、安全説明をよく聞く。
    • ライフジャケットなどの安全グッズは必ず身につける。
    • トレッキングなどでは、絶対に決められたルートから外れない。
    • 不発弾の危険があるため、むやみに畑や森、脇道に入らない。
    • 「ドクロ」のマークの看板を見たら、絶対にその先へは進まない。
    もし遭ってしまったら...

  • まず落ち着いて自分の安全を確かめ、まわりの状況を正確に把握する。
  • 助けが必要な場合は、ツアーガイドや現地の警察、救助チームにすぐに連絡する。
  • 怪我をした場合は、むりに動かず、できる範囲で手当てをして病院へ行く。
  • 入っている海外旅行保険会社にすぐに連絡し、どうすればいいか聞く。
  • 必要なら、日本の大使館や家族にも連絡を入れる。
  • 自然災害・気象リスク(洪水・台風・熱中症・PM2.5)

    ラオスは熱帯モンスーン気候で、雨季と乾季がはっきりしています。それぞれの季節に特有の気象リスクがあり、近年ではPM2.5による大気汚染も心配されています。

    リスクレベル: ★★★☆☆

    どんな事例?どんな被害が?

    ラオスの雨季(だいたい5月~10月)には、スコールという激しい雨がよく降ります。このため、都市部の道路が水につかったり、洪水や土砂崩れが起きやすくなります。特に地方では、道が通れなくなり移動が大変になることもあります。

    一方、乾季の終わりごろ(3月~5月)は一年で最も気温が高く、40℃近くまで上がることも。熱中症のリスクがとても高まります。近年では、乾季の野焼きなどが原因でPM2.5による深刻な大気汚染が問題になっており、特に1月から5月にかけては注意が必要です。

    リアルな体験談 | 口コミ

    雨季にラオスを旅行したら、連日の大雨で川の水が増えていました。予定していたボートツアーが中止になってしまい、残念でした。道もどろどろで、移動が大変でした。
    3月にラオスを訪れたら、空がずっと白く霞んでいて驚きました。現地の人に聞いたら、焼畑の煙によるPM2.5だとのこと。喉がイガイガして、持ってきたマスクが手放せませんでした。

    主な対策

    気をつけること

    • 雨季に旅行する場合は、洪水の可能性を考え、移動の計画に余裕を持つ。
    • 暑い時期は日中の屋外活動を避け、こまめに水分・塩分をとる。
    • 季節に関係なく、帽子やサングラス、日焼け止めで紫外線対策をしっかりする。
    • PM2.5が多い時期(特に1月~5月)は、高性能のマスクを持って行く。
    • 旅行前に天気予報や大気汚染情報(AQIなど)をチェックしておく。
    もし遭ってしまったら...

  • 洪水で移動が大変になったら、無理をせず安全な高い場所に避難する。
  • 熱中症の最初の症状を感じたら、涼しい屋内で休み、体を冷やす。悪くなれば病院へ。
  • PM2.5でセキが止まらないなど症状が出たら屋内で安静に。ひどい場合は病院へ。
  • 大きな災害が起きた時は、最新情報を集め、大使館や現地の人たちの指示に従う。
  • 医療・衛生リスク

    海外では、日本とは違う医療や衛生の状況に直面します。日本ではあまり聞かない感染症にかかるリスクや、食べ物・水が原因でお腹を壊すことも。安心して旅行を楽しむために、これらのリスクと対策をしっかり確認しておきましょう。

    感染症・狂犬病

    ラオスは熱帯の地域にあり、蚊が媒介する感染症や、動物から感染する狂犬病などのリスクが日本よりも高いです。正しい知識を持ち、病気を防ぐことがとても重要になります。

    リスクレベル: ★★★★☆

    どんな症状?どんなリスク?

    ラオスで特に注意が必要な感染症は、蚊が媒介するデング熱です。急な高熱や激しい頭痛、関節の痛みなどの症状が出て、重くなると命に関わることもあります。特効薬はなく、雨の多い季節に患者が増える傾向です。

    動物から感染する病気で一番怖いのは狂犬病でしょう。狂犬病ウイルスを持つ犬や猫、猿などに咬まれたり引っかかれたりして感染します。**発症した場合の致死率はほぼ100%**という、とても恐ろしい病気です。ラオスは狂犬病がよく発生する国で、街にも野良犬が多いため、むやみに動物に近づくことは絶対に避けましょう。

    リアルな体験談 | 口コミ

    ラオス旅行中に蚊にたくさん刺されたな、と思っていたら数日後に急に高熱が出て…。病院に行ったらデング熱と診断されました。もっと虫よけ対策をしっかりすればよかったです。日本じゃないんだと痛感しました。
    ルアンパバーンでお寺を見ていたら、可愛い犬がいたのでつい撫でようと手を伸ばしたら、軽く咬まれてしまいました。傷は浅かったですが、狂犬病のことが頭をよぎり、すぐに現地の病院でワクチンを打ってもらいました。本当に怖かったです。

    主な対策

    気をつけること

    • 旅行前に、A型肝炎や破傷風、狂犬病などの予防接種について医者に相談する。
    • 蚊に刺されないよう、虫よけスプレーを使い、長袖・長ズボンで肌の露出を避ける。
    • 犬や猫、猿などの動物には、たとえ可愛く見えても絶対に近づかない、さわらない。
    • むやみに草むらや水たまりなどには近づかない。
    もし遭ってしまったら...

  • 動物に咬まれたら、すぐに傷口をたくさんの石鹸と水で15分以上よく洗う。
  • その後、すぐに病院へ行き、狂犬病ワクチンの指示をもらう。
  • 高熱や頭痛などデング熱などを疑う症状が出たら、すぐに病院へ行く。
  • 入っている海外旅行保険会社に連絡し、病院の紹介などを相談すること。
  • 食あたり・体調不良

    慣れない土地での食事や環境の変化で、お腹を壊したり体調を崩したりすることは、海外旅行ではよくあるトラブルです。ラオスの美味しい料理も、衛生面には少し注意が必要な場合があります。

    リスクレベル: ★★★☆☆

    どんな原因?どんな症状?

    ラオスでのお腹の不調は、汚れた食べ物や飲み物が主な原因です。特に注意が必要なのは、生水(水道水)や水道水で作られた氷でしょう。生の野菜や、よく火が通っていない肉や魚なども気をつけましょう。屋台や、見た目が不衛生なお店での食事はリスクが高まります。

    症状としては、腹痛や下痢、嘔吐、発熱などがよく見られます。下痢がひどいと脱水症状になりやすいので、水分をとることがとても大事です。また暑い気候や、冷房による寒暖差で体調を崩すこともあります。

    リアルな体験談 | 口コミ

    ラオスの屋台で食べた串焼きが美味しかったのですが、その日の夜からひどい下痢と腹痛に襲われました…。たぶん、一緒に出てきた氷入りのジュースが原因だったのかもしれません。
    ルアンパバーンで、おしゃれなカフェのサラダを食べたら、その日の夜からお腹の調子が悪くなってしまいました。生野菜はやっぱり注意が必要ですね。

    主な対策

    気をつけること

    • 飲み水は必ずペットボトル入りのものを買い、水道水は絶対に飲まない。
    • レストランの氷は、心配なら「氷なし」で注文する。
    • 生の野菜や、よく火が通っていない肉・魚は、信頼できるきれいな店で食べる。
    • 屋台では、目の前で調理され、十分に温められたものを熱いうちに食べる。
    • 食事の前には必ず石鹸で手を洗うか、消毒ジェルを使う。
    もし遭ってしまったら...

  • 下痢や嘔吐がある場合は、スポーツドリンクなどでこまめに水分をとる。
  • 症状が軽い場合は、おかゆなど消化の良い食事を少しずつとり、胃腸を休ませる。
  • 自分で判断して強い下痢止め薬を飲むのは避け、医者の指示に従う。
  • 症状が重い、または良くならない場合は、すぐに病院へ行く。
  • 環境・大気汚染(PM2.5)

    ラオスでも、特に乾季にはPM2.5などによる大気汚染が問題になります。日本ではあまり意識しないかもしれませんが、現地の情報を確かめ、健康への影響をできるだけ抑えるための対策を知っておきましょう。

    リスクレベル: ★★☆☆☆

    どんな被害?深刻さは?

    PM2.5とは、空気中を漂う、とても小さな粒のことです。吸い込むと肺の奥まで入り込み、ぜんそくなどを悪化させる可能性があります。短期的な症状としては、セキや喉の痛み、息苦しさなどが出ることがあります。

    ラオスでは乾季(特に1月~5月)に、野焼きなどが原因で深刻な大気汚染が起きることがあります。この時期に旅行する場合は、汚染がひどい日は外での活動を控えるといった対策が必要です。

    リアルな体験談 | 口コミ

    3月にラオスを訪れたら、空がずっと白く霞んでいて驚きました。現地の人に聞いたら、焼畑の煙によるPM2.5だとのこと。喉がイガイガして、持ってきたマスクが手放せませんでした。
    ぜんそく持ちなので、PM2.5の情報をチェックしてからラオスに行きました。案の定、数値が高い日が多かったので、屋外での観光は午前中の早い時間だけにして、午後はホテルで過ごすようにしました。

    主な対策

    気をつけること

    • 旅行前に、行く場所のPM2.5の情報を、大気汚染サイトなどで確認しておく。
    • PM2.5が多いと予想される日は、外での長時間の活動をなるべく避ける。
    • どうしても外出する時は、PM2.5対応の高性能マスクを正しくつける。
    • ぜんそくなど呼吸の病気がある人は、事前にかかりつけの医者に相談しておく。
    もし遭ってしまったら...

  • PM2.5の影響でセキが止まらない、息苦しいなどの症状が出たら、屋内で静かにする。
  • うがいをこまめに行い、鼻の中を洗う。
  • 症状が良くならない、または悪くなる場合は、がまんせずに病院へ行く。
  • 日本に帰ってからも症状が続く場合は、呼吸器科など専門の医者に相談する。
  • 医療費用とクレカ保険の補償額

    海外で急な病気や怪我をしてしまった場合、日本とは比べものにならないほど高い医療費がかかることがあります。万が一の事態に備え、海外旅行保険への加入は絶対に必要です。

    入院・手術したときの相場

    ラオスの医療レベルは十分ではなく、入院や手術が必要な場合はタイの病院へ運ばれるのが一般的です。その費用はとても高額になります。

    いくらかかる?相場は?

    タイの私立病院での治療費は、日本の健康保険が使えないため非常に高くなります。たとえば、ラオスで事故に遭い、タイへ運ばれて手術・入院した場合、合計で900万円以上の費用がかかったケースも報告されています。

    日本の国民健康保険などは海外での治療費に直接は使えません。帰国後に一部が返ってくる制度もありますが、現地の高い医療費をすべてまかなうのは難しいでしょう。「お金を払えるか分からないと、診察を断られることもある」という厳しい現実も知っておく必要があります。

    リアルな体験談 | 口コミ

    ラオスでバイク事故に遭い、タイの病院に運ばれました。手術と入院で、請求額を見て本当にびっくり!日本円で数百万円かかっていました。海外旅行保険に入っていたのでキャッシュレスで対応してもらえましたが、もし入っていなかったらと思うとゾッとします。
    旅行中に高熱と激しい腹痛で動けなくなり、ビエンチャンのクリニックで診てもらいました。持っていたクレジットカード付帯の保険のサービスに電話したら、病院の手配から支払いまでスムーズに進めてくれて本当に助かりました。

    食あたり・事故にあったときの相場

    比較的軽いと思われる食あたりや、入院するほどではない小さな事故でも、海外での医療費は意外と高くなることがあります。

    いくらかかる?相場は?

    ラオスの外国人向けクリニックで食あたりと診断され、診察や検査、点滴などを受けた場合、数万円ほどの費用がかかることは珍しくありません。

    また、交通事故で幸い軽傷だったとしても、念のために検査を受けると、それだけで数万円の費用がかかることも。ラオスでは病院も限られているため、まずは保険会社に連絡し、適切な病院を紹介してもらうことが重要です。

    リアルな体験談 | 口コミ

    ラオスの屋台で食べたものが原因なのか、夜中にひどい下痢と嘔吐に。我慢できずにクリニックに連れて行ってもらいました。診察と点滴で、日本円で3万円くらいかかりました。保険に入っていて本当に助かりました。
    ルアンパバーンで自転車で転んでしまい、念のため病院でレントゲン検査と診察を受けました。幸い骨にも異常はなく打撲だけでしたが、検査と診察だけで日本円にして1万円以上かかりました。本当に油断できませんね。

    クレカ付帯保険でカバーできる?

    多くのクレジットカードには海外旅行保険が付いています。しかし「カードを持っているから万全」と安心するのは早すぎます。補償内容や使える条件はカードによって大きく違い、十分な補償が受けられないケースも少なくありません。

    どんな手口?どんな状況? (※このH4タイトルはテンプレートの指示に従っていますが、内容は保険の解説です)

    クレジットカード付帯の保険は、「自動付帯」と「利用付帯」があります。お手持ちのカードがどちらのタイプか、必ず事前に確かめましょう。「利用付帯」は、旅行代金などをそのカードで支払った場合にだけ適用されるものです。

    特に確かめておきたいのは、病気や怪我の治療費をカバーする「疾病治療費用」「傷害治療費用」の補償限度額でしょう。ラオスからの医療搬送費用を考えると、この項目がそれぞれ数百万円以上の手厚い補償になっているかが重要です。年会費無料のカードでは、この治療費用が低めに設定されている場合もあるため注意が必要です。

    気をつけること

    • 手持ちカードの保険が使える条件(自動か利用か)と補償内容を必ず確かめる。
    • 利用付帯の場合は、保険が適用されるための支払い(航空券など)をそのカードで行う。
    • 補償額が足りないと感じたら、他のカードと組み合わせたり、別の保険に入ったりすることを考える。
    • 保険会社の緊急連絡先(24時間対応の日本語窓口など)をメモしておく。
    もし遭ってしまったら...

  • トラブルが起きたら、すぐに保険のヘルプデスクに連絡し、どうすればいいか聞く。
  • キャッシュレスで治療が受けられる場合は、提携している病院を紹介してもらう。
  • 治療費などを立て替えた場合は、請求に必要な書類(診断書、領収書など)を必ず保管する。
  • 日本に帰ったら、決められた期間内にすみやかに保険金請求の手続きを行う。
  • 法律とNGマナー

    海外では、日本とは違う法律や文化的なマナーがあります。知らずに違反すると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があるので注意が必要です。

    知っておくべき法律・規制

    ラオスに滞在する上で、特に注意すべき法律やルールがいくつかあります。これらを知らないと、オーバーステイや薬物関連のトラブルなど、深刻な事態に陥る可能性があります。

    リスクレベル: ★★★★★

    注意すべき法律、規制は?

    ビザと滞在資格: 許可された期間(ビザなしなら15日間)をこえて滞在する「オーバーステイ」は不法滞在です。1日あたり10ドルの罰金が科されます。罰金を払わなければ出国できず、将来ラオスに入れなくなる可能性もあるでしょう。

    薬物関連: ラオスでは、麻薬などの違法な薬物の所持や使用、取引はとても厳しく罰せられます。外国人でも例外ではなく、違反した場合は死刑をふくむ重い刑罰を受けることも。興味本位で手を出したり、他人から荷物を預かったりする行為は絶対に避けてください。

    電子タバコ: 電子タバコや水タバコは、国内への持ち込み、所持、使用のすべてが法律で禁止されています。違反した場合、罰金や、場合によっては刑事罰の対象となる可能性があります。

    リアルな体験談 | 口コミ

    ビザの期限が切れているのに気づかず、数日間オーバーステイしてしまいました。出国時に空港で指摘され、1日10ドルの罰金を払うはめに…。ちゃんと滞在できる日数を確認しておけばよかったと反省しました。
    友人がラオスで、ほんの出来心で違法な薬物に手を出してしまいました。その後、現地の警察に逮捕されるのではないかと、帰国するまでずっと恐怖におびえていました。軽い気持ちが、人生を台無しにしかねないと痛感しました。

    主な対策

    気をつけること

    • パスポートの滞在許可の期限を必ず確かめ、期限内に延長手続きをするか出国する。
    • 違法な薬物には絶対に関わらない。勧められてもきっぱり断り、他人から荷物を預からない。
    • 電子タバコや水タバコは持ち込まない、使わない。
    • 常にパスポートまたはそのコピーを持ち歩く(法律で決められている)。
    • 政府や政治の体制に対する批判的な発言は、公の場ではつつしむ。
    もし遭ってしまったら...

  • オーバーステイに気づいたら、すぐに入国管理局へ行き、指示に従う。
  • 薬物関連のトラブルに巻き込まれたら、すぐに日本の大使館に連絡する。
  • 法律違反で逮捕された場合は、だまっている権利を使い、大使館への連絡を要求する。
  • 不当な罰金を求められたらすぐには払わず、大使館に相談する。
  • 冷静に対応し、警察官などにはていねいな態度で接する。
  • 文化的マナー・NG行動

    ラオスには仏教の教えにもとづいた独自の文化や習慣があります。これらを理解せずに行動すると、知らず知らずのうちに現地の人々を不快にさせてしまう可能性があります。

    リスクレベル: ★★★☆☆

    注意すべき点は?

    身体に関するタブー: 人の頭は「精霊が宿る神聖な場所」とされており、子供であってもむやみになでてはいけません。逆に足は「不浄な場所」と考えられているため、人に足を向けたり、足で物を指したりする行為は避けるべきです。

    宗教施設でのふるまい: 寺院やルアンパバーンの托鉢を見学する時は、肩やひざが隠れる服装が必須です。特に女性は、僧侶の体や衣に触れることが固く禁じられています。托鉢の際は、僧侶より低い位置に座り、静かにして、フラッシュ撮影は絶対にやめましょう。

    リアルな体験談 | 口コミ

    ルアンパバーンの托鉢を見学していたら、他の観光客が僧侶のすぐ近くでフラッシュをたいて写真を撮っていて、とても神聖な儀式とは思えない雰囲気でした。ルールを守って敬意をはらうことが大切だと感じました。
    ラオス人の友人の家におじゃました時、うっかり子供の頭をなでてしまいました。すると少し気まずい空気になってしまって…。後で聞いたら、頭は神聖な場所だからさわっちゃいけないんだと教えてもらいました。文化のちがいを改めて感じました。

    主な対策

    気をつけること

    • 寺院など宗教施設では、肩やひざを隠すなど、敬意をはらった服装を心がける。
    • 女性は僧侶の体に触れないように注意する。
    • 子供であっても人の頭はなでず、人に足のうらを向けない。
    • 人の写真を撮る時は、必ず事前に許可をもらう。
    • 托鉢を見学する時は、静かに、きょりを保ち、フラッシュは使わない。
    もし遭ってしまったら...

  • 知らずに失礼なことをしてしまった場合は、素直にあやまる。
  • 服装のことで注意されたら、素直に従い、上着をはおるなどして改める。
  • 現地の人とトラブルになったら、感情的にならず、できれば第三者に入ってもらう。
  • 大変なトラブルになりそうな場合は、その場をはなれ、警察や大使館に相談する。
  • もっと知りたい

    夜の治安・ジェンダーリスク

    海外の夜は、昼間とは違うリスクが潜んでいます。特に女性は、夜の一人歩きやクラブでのトラブルに注意が必要です。

    夜間の治安が悪いエリア

    昼間は活気のある観光地も、夜になると雰囲気が変わり、犯罪のリスクが高まる場所があります。事前に危険なエリアを把握しておくことが重要でしょう。

    リスクレベル: ★★★★☆

    どんなエリア?どんなリスク?

    ビエンチャンやルアンパバーンのナイトマーケットなどは夜もにぎやかですが、一本路地に入ると急に人通りが少なくなり、照明も暗くなるため危険度が増します。こうした場所では、酔っ払いを狙ったスリや、強引な客引きとのトラブル、薬物がからんだ犯罪に巻き込まれるリスクも高まります。

    特に深夜から朝方にかけては、警察のパトロールも少なくなりがちで、より慎重な行動が求められます。夜に歩いて出かけるのは、たとえ短い距離でもなるべく避けるべきです。

    リアルな体験談 | 口コミ

    ビエンチャンのナイトマーケットを楽しんだ後、少し歩いてホテルに帰ろうとしました。すると暗い道で数人の若者にからまれてしまいました。幸い何も取られませんでしたが、本当に怖かったです。少しの距離でも、夜はトゥクトゥクを使うべきでした。
    ルアンパバーンは安全だと聞いていましたが、夜に一人で歩いていたら、バイクに乗った人にしつこく声をかけられて怖かったです。すぐににぎやかな大通りにもどりましたが、夜の女性の一人歩きは絶対にダメだと感じました。

    主な対策

    気をつけること

    • 深夜から朝方に、飲み屋街やナイトマーケットのまわりの暗い路地に近づかない。
    • 夜の移動は歩きを避け、信頼できるタクシーや配車アプリを利用する。
    • 酔っ払って一人で行動せず、貴重品は目立たないように管理する。
    • 強引な客引きは、はっきりと断り、ついて行かない。
    もし遭ってしまったら...

  • 危険なエリアに迷い込んだら、すぐに人通りの多い明るい場所へ移動する。
  • 誰かにつけられていると感じたら、近くのホテルや店に入り助けを求める。
  • 強盗などに遭った場合は、絶対に抵抗せず、自分の安全を一番に考える。
  • 被害に遭った後は、安全な場所から警察に通報する。
  • 男性の夜遊びリスク(バー・クラブなど)

    ラオスでは、特にバンビエンなどで夜遊びを楽しむ旅行者もいますが、そこには特有のリスクが潜んでいます。楽しい夜が悪夢に変わらないよう、注意が必要です。

    リスクレベル: ★★★☆☆

    どんな手口?どんな状況?

    男性旅行者が最も注意すべきは、前に述べた睡眠薬強盗です。バーなどで親しくなった人(現地の人、他の旅行者にかかわらず)から勧められた飲み物には、絶対に口をつけないという鉄則を守りましょう。

    また、バンビエンなどで見られる川沿いのバーでは、雰囲気にのまれてお酒を飲みすぎ、正しい判断ができなくなることがあります。その結果、貴重品の管理がおろそかになったり、危険な遊び(川への飛び込みなど)に挑戦して事故に遭ったり、薬物使用の誘いに乗ってしまったりするリスクが高まります。

    バンビエンのバーで、周りの雰囲気に合わせてたくさん飲んでいたら、いつの間にか財布から現金が一部なくなっていました。どこで盗られたのか全く分かりません。酔うと注意力がなくなりますね。

    主な対策

    気をつけること

    • 知らない人から勧められた飲み物は、絶対に飲まない。
    • 自分の飲み物からは決して目を離さない。
    • ほどほどにお酒を楽しみ、泥酔しない。
    • 貴重品は常に身につけ、ズボンの後ろポケットなどには入れない。
    • 違法な薬物の誘いには、きっぱりと断る。
    もし遭ってしまったら...

  • 睡眠薬強盗の被害が疑われる場合は、すぐに安全な場所へ移動し、警察と大使館に連絡する。
  • 金品を盗まれたことに気づいたら、すぐに警察に届け出て、被害の証明書をもらう。
  • 体の調子がおかしいと感じたら、すぐに病院へ行く。
  • トラブルに巻き込まれたら、一人で解決しようとせず、大使館や保険会社に相談する。
  • 女性ならではのリスク・夜のトラブル

    残念ながら、女性旅行者は性的な嫌がらせや犯罪のターゲットにされやすい傾向があります。特に夜の行動や、文化の違いから生まれる誤解には注意が必要です。

    リスクレベル: ★★★★☆

    どんなリスク?どんな状況?

    ラオスは比較的安全な国とされていますが、それでも女性の一人歩き、特に夜は危険がともないます。ひったくり犯罪では、一人で行動している女性が主なターゲットになるという、はっきりした傾向もあります。

    また、バーやレストランで親切そうに近づいてきた男性に、睡眠薬入りの飲み物を飲まされる危険も。金品を奪われたり、性的な暴力を受けたりする昏睡強盗・レイプのリスクも存在します。肌の露出が多いと、性的な誘いと思われ、トラブルのきっかけになる可能性も。

    ビエンチャンで夜に一人でトゥクトゥクに乗ったら、運転手がバックミラーでじろじろ見てきました。関係ない話をしつこく聞いてきたりして、すごく不快で怖かったです。早く降りたい一心でした。複数人で乗るか、信頼できる配車アプリを使うべきでした。

    主な対策

    気をつけること

    • 夜に出かける時は、肌の露出が少ない服装を心がける。
    • 夜の一人歩きは絶対に避け、近い距離でも信頼できる乗り物を利用する。
    • 知らない人、特に男性から食べ物や飲み物を勧められても、かんたんに口にしない。
    • バーやクラブでは自分の飲み物から絶対に目を離さない。
    • 危険を感じたら大声を出す、「火事だ(Fire!)」と叫ぶなどして周りの注意を引く。
    もし遭ってしまったら...

  • まず自分の安全を一番に考え、安全な場所(ホテル、警察など)に避難する。
  • 性的な被害に遭った場合は、すぐに信頼できる病院へ行く。
  • できるだけ、シャワーを浴びたり着替えたりする前に警察に相談する(証拠を残すため)。
  • 一人で抱え込まず、必ず日本の大使館や信頼できる人に連絡する。
  • 心のショックも大きいので、カウンセリングなどのサポートについても相談する。
  • 空港トラブル・ITセキュリティ

    旅の始まりと終わりである空港は、多くの人が集まるためスリや置き引きのリスクが高まります。また現代の旅行に欠かせないインターネットの利用にも、セキュリティ上の危険が潜んでいます。

    空港内のスリ・置き引き注意

    空港は、旅行者の気の緩みや手荷物が多くなるタイミングを狙った犯罪が起きやすい場所です。チェックインカウンターや保安検査場、搭乗ゲートの近くなど、混み合う場所では特に注意が必要でしょう。

    リスクレベル: ★★★☆☆

    どんな手口?どんな状況?

    空港でのスリや置き引きは、ほんの一瞬の隙を狙う、とてもうまい手口が特徴です。たとえばチェックインカウンターで手続きに夢中になっている間に、足元のバッグが盗まれることも。また保安検査場で荷物をトレーに乗せるとき、前の人がわざと時間をかけ、その隙に後ろの仲間が貴重品を抜き取る手口もあります。

    両替所やATM、カフェのテーブルに置いたままのスマートフォンやバッグも、格好のターゲットになります。犯人は旅行者のふりをしていることも多く、まさかこんな場所で、という油断が被害につながるのです。ビエンチャンのワットタイ国際空港などでも、こうした基本的な注意は欠かせません。

    リアルな体験談 | 口コミ

    ビエンチャンの空港でチェックインカウンターに並んでいる時、少し足元に置いたバッグから目を離した隙に、財布だけ抜き取られていました。パスポートは無事でしたが、本当に焦りました。
    空港のカフェで、スマホをテーブルに置いたままトイレに立ってしまいました…。ほんの数分だったのに、戻ってきたら無くなっていました。自分の不注意ですが、本当に悔しいです。

    主な対策

    気をつけること

    • 荷物は常に体の前で持つか、視界から外さない。
    • 手続きに集中する時は、特に手荷物に注意を払うこと。
    • 貴重品は上着の内ポケットなど、外から見えにくく盗られにくい場所に入れる。
    • カフェなどで席を立つ時は、短い時間でも必ず荷物を持って行く。
    • 怪しい人や、しつこく話しかけてくる人には警戒する。
    もし遭ってしまったら...

  • すぐに空港の警察や案内所に被害を届け出る。
  • 盗まれたカード類は、すぐにカード会社に連絡して利用を止める。
  • パスポートが盗まれた場合は、出国手続きの前に大使館に連絡する。
  • 搭乗券をなくした場合は、航空会社のカウンターに相談すること。
  • 保険の請求のために、警察からの被害届の証明書を必ず受け取る。
  • SIMカードトラブル

    ラオスでインターネットを使う時、現地のSIMカードはとても便利ですが、買う時にはいくつかの注意点があります。

    リスクレベル: ★★☆☆☆

    どんな手口?どんな状況?

    ラオスでは、通信会社の公式ショップ以外に、個人のお店や道ばたでもSIMカードが売られています。しかし、こうした非公式のお店では、旅行者向けに高い値段で売られていたり、説明されたデータ量や使える期間が実際と違うトラブルが考えられます。

    また、設定がうまくいかず、買ったのに通信ができないといったケースも。言葉の壁があると、こうしたトラブルの解決はより難しくなります。安全・確実さを求めるなら、空港の公式カウンターや市内の会社の直営店で買うのが一番安心です。

    ビエンチャンの街中の小さなお店でSIMカードを買ったのですが、店員さんに言われたデータ量と、実際に使えた量がぜんぜん違いました。すぐに使い切ってしまって、結局公式ショップで買い直すはめに。安物買いの銭失いでした。

    主な対策

    気をつけること

    • SIMカードは空港の到着ロビーにある公式カウンターや、市内の会社の直営店で買う。
    • 買う時にパスポートを見せて登録が必要な場合がある。
    • 買うプランの内容(データ量、通話できるか、使える期間など)をしっかり確かめる。
    • できれば、その場でSIMカードを入れてもらい、使えるかどうかの確認まで行う。
    • 日本で事前にAmazonなどで買える周遊SIMやeSIMの利用も考える。
    もし遭ってしまったら...

  • 買ったSIMが使えない場合は、すぐに買った店に戻って対応してもらう。
  • 言葉が通じず解決が難しい場合は、あきらめて別の公式ショップで買い直すのが賢い。
  • 不正な高い料金を請求された場合は、ツーリストポリスなどに相談する。
  • eSIMでトラブルがあった場合は、日本の販売会社のサポートセンターに連絡する。
  • ATM・クレジットカードのスキミング被害

    現金を持ち歩くリスクを減らすために便利なクレジットカードやATMですが、カード情報を盗み取る「スキミング」の危険性には常に注意が必要です。手口は巧妙になっており、一見しただけでは気づきにくいこともあります。

    リスクレベル: ★★★☆☆

    どんな手口?どんな状況?

    スキミングとは、ATMのカード差し込み口やお店の決済端末に、「スキマー」という不正な機械を取り付け、カードの情報を盗み取る手口です。同時に、キーパッドの上に隠された小型カメラで暗証番号を盗撮したり、偽のキーパッドをかぶせて入力された番号を記録したりします。

    盗まれた情報で偽のカードが作られ、気づかないうちに自分の口座から現金が不正に引き出されたり、高額な買い物をされたりします。被害は、カードの利用明細を確かめるまで気づきにくいのが特徴です。

    リアルな体験談 | 口コミ

    ビエンチャンの銀行内にあるATMを使ったので安心していたのですが、帰国してカードの明細を見たら、使った覚えのない引き出しが何件もあって…。カード会社に連絡したら、スキミングの可能性が高いと言われました。まさか銀行内のATMで被害に遭うとは思ってもみませんでした。
    レストランでクレジットカードで支払いをしたら、店員がカードを奥に持っていってから戻ってくるまで少し時間がかかったのが気になっていました。後日、カード会社から不正利用の連絡があり、あの時だったのかも…と。カードは常に目の前で処理してもらうべきですね。

    主な対策

    気をつけること

    • ATMは、銀行の店内やショッピングモールの中など、明るく管理された場所にあるものを使う。
    • 使う前に、カード差し込み口やボタンに、怪しい機械や接着剤のあと、ぐらつきなどがないか、目で見て手でさわって確認する。
    • 暗証番号を入力する時は、必ずもう片方の手でキーパッドを覆い隠し、周りからの盗み見を防ぐ。
    • レストランやお店で支払いをする時は、カードを店員の目の前で処理してもらい、カードから目を離さない。
    • ICチップ付きのクレジットカードを優先して使う(偽のカードが作られにくい)。
    もし遭ってしまったら...

  • 身に覚えのない請求や引き出しに気づいたら、すぐにカード会社や銀行に連絡し、カードの利用を止めてもらう。
  • カード会社に被害状況を報告し、補償の対象になるか、どんな手続きが必要かを確認する。
  • 警察に被害届を出し、盗難・紛失の証明書(ポリスレポート)をもらう。
  • 日本に帰ったら、カード会社の指示に従い、不正利用に関する書類などを提出する。
  • 定期的にカードの利用明細を確認する習慣をつけ、不正利用を早く見つけられるようにする。
  • 公共Wi-Fiの危険とVPN対策

    空港やホテル、カフェなどで提供されている無料の公共Wi-Fiはとても便利です。しかしセキュリティが弱いものが多く、通信内容を盗み見される危険性があります。

    リスクレベル: ★★★☆☆

    どんな手口?どんな状況?

    暗号化されていない公共Wi-Fiにつなぐと、第三者に通信内容を盗み見られる可能性があります。見ているウェブサイトの履歴や、入力したID、パスワード、クレジットカード情報などです。また本物のWi-Fiスポットになりすました「偽のアクセスポイント」につないでしまい、情報を抜き取られる手口もあります。

    こうしたリスクから個人情報を守るために有効なのが**VPN(ブイピーエヌ)**の利用でしょう。VPNは通信内容を暗号化することで、第三者による盗み見や改ざんを防ぎます。VPNサービスを使えば、公共Wi-Fiを安全に使うことが可能に。特にネットバンキングなど、大事な個人情報を扱う時にはVPNの利用を強くおすすめします。

    リアルな体験談 | 口コミ

    ラオスのホテルで無料Wi-Fiを使い、日本の銀行口座にログインしようとしました。後から考えたら、セキュリティが甘いWi-Fiで個人情報を入力するのは、すごく危険なことだったなと…。それ以来、海外では必ずVPNを使うようにしています。
    空港のフリーWi-Fiにつなごうとしたら、同じような名前のWi-Fiがいくつもありました。どれが本物か分からず、偽ものにつないでいたらと思うと怖いです。VPNを使えば、どのWi-Fiにつないでも通信が暗号化されるので安心感が違います。

    主な対策

    気をつけること

    • 信頼できるVPNサービスを契約し、旅行前にスマホやPCに設定しておく。
    • 公共Wi-Fiにつなぐ時は、必ずVPNをオンにする。
    • 個人情報(ID、パスワードなど)を入力する時は、URLが「https://」で始まっているか確認する。
    • 提供元が分からない、怪しいWi-Fiスポットには接続しないこと。
    • スマホのテザリング機能や、海外用のポケットWi-Fi、eSIMの活用も有効。
    もし遭ってしまったら...

  • 不正アクセスや情報がもれたことが疑われる場合は、すぐに関連サービスのパスワードを変える。
  • クレジットカードの不正利用が疑われる場合は、すぐにカード会社に連絡し利用を止める。
  • 日本に帰ったら、PCやスマホのウイルスチェックを行う。
  • 被害の状況に応じて、警察や国民生活センターなどに相談すること。
  • 主要都市サマリー&リンク

    ビエンチャン

    首都ビエンチャンは、比較的おだやかながらも都市型の犯罪が増えています。メコン川沿いのナイトマーケット周辺では、ひったくりや睡眠薬強盗に最大限の警戒が必要でしょう。交通量が多く運転マナーも悪いため、交通事故のリスクも高いです。夜は一人歩きを避け、移動は配車アプリを使いましょう。医療機関はありますが、重い病気や怪我の場合はタイへの搬送が前提となるため、海外旅行保険は必須です。

    ルアンパバーン

    世界遺産の街ルアンパバーンは、ラオスの中でも特に人気の観光地です。そのため観光客を狙った置き引きやスリ、トゥクトゥクの料金トラブルには注意が必要。托鉢を見学する際は、神聖な儀式への敬意を忘れず、マナーを守ることが強く求められます。郊外のアクティビティに参加する際は、安全管理がしっかりしたツアー会社を選びましょう。

    バンビエン

    「秘境」とも呼ばれる自然豊かなバンビエンですが、近年は観光地化が進んでいます。チュービングやカヌー、洞窟探検といったレジャー事故のリスクが他の都市より高いのが特徴です。また、「ハッピー」とよばれる薬物入りのメニューが提供されるレストランやバーもあるため、絶対に手を出さないでください。レンタルバイクのトラブルもよく起きています。

    ラオスで実際にあった悲しい事件・事故

    海外旅行中、思いがけないトラブルに巻き込まれることは残念ながら珍しくありません。ここでは過去にラオスで日本人が経験した具体的な被害のケースを紹介します。そこから状況と教訓を学び、安全な旅の参考にしましょう。

    ラオス・ビエンチャンで日本人女性、ひったくり被害

    時期: 2025年5月 概要: 首都ビエンチャン市内で、日本人女性が配車アプリでタクシーを呼び路上で待っていたところ、うしろからバイクで近づいてきた犯人にショルダーバッグをひったくられ、路上に引きずられ怪我をした。 教訓: 配車アプリを使う時も、路上でスマートフォンを見ながら待つのは危険。車が到着するまでは、レストランやホテルのロビーなど安全な建物の中で待機することが重要です。 ★出典:在ラオス日本国大使館

    ラオス・ビエンチャンで睡眠薬強盗被害

    時期: 2024年8月
    概要: 首都ビエンチャンの路上で、見知らぬ黒人男性に声をかけられ、勧められたビールを飲んだ後、意識がもうろうとし、現金約10万円を盗まれた。
    教訓: 知らない人から飲み食いを誘われても絶対に応じないこと。「ラオスの文化だ」などと巧みな言葉で飲み物の交換をうながされても、絶対に口にしてはいけません。
    ★出典:在ラオス日本国大使館

    ラオスでバイク事故、タイへ緊急医療搬送

    時期: 2019年以前 概要: ラオス国内でバイク事故に遭い、頭の骨を折るなどの重傷を負った。現地の病院では対応できず、タイへ医療搬送され、28日間入院・手術。家族もかけつけた。 教訓: 海外での高額な医療費や搬送費は、個人ではとうてい支払えません。このケースでは保険金の支払額が約939万円にのぼりました。治療・救援費用が無制限の海外旅行保険への加入が不可欠です。 ★出典:ジェイアイ傷害火災保険

    出典および参考URLまとめ

    在ラオス日本国大使館: https://www.la.emb-japan.go.jp/
    外務省海外安全ホームページ:
    https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_020.html
    ジェイアイ傷害火災保険:
    https://hokentimes.com/article/travelhoken/laos-travelinsurance/

    ラオス旅行の安全に関するFAQ

    ラオス旅行に関して、よくある質問とその答えをまとめました。不安な点をなくして、安心して旅の準備を進めましょう。

    よくある質問と答え
    ラオスの治安は本当に大丈夫?旅行しても安全なの?

    ラオスの治安は、東南アジアの中では比較的良いほうだとされています。しかし日本の基準で考えると、ひったくりや睡眠薬強盗などの犯罪は多く、注意が必要です。危険な場所や時間帯を避け、基本的な防犯対策をしっかりすれば、安全に旅行を楽しむことは十分に可能です。外務省の危険情報「レベル1」の意味を理解し、常に警戒心を持つことが大切です。

    女性一人での夜間の外出は危険ですか?

    はい、危険もあります。ラオスに限らず、多くの海外の街で女性の夜の一人歩きは重大な犯罪に巻き込まれるリスクがあります。特にバーやクラブのまわり、照明の少ない暗い路地は絶対に避けるべきでしょう。ホテルから近い場所でも、必ず配車アプリや信頼できるタクシーを使うなど、安全対策をしっかりしてください。

    海外旅行保険は必ず必要ですか?高い医療費が心配です。

    はい、海外旅行保険は必須です。ラオスの医療レベルは十分ではなく、重い病気や怪我の場合はタイなどへ緊急搬送されるのが一般的です。その時の費用は数百万円をこえることも。万が一の病気や事故に備え、治療・救援費用が無制限の保険に必ず入ってください。クレジットカード付帯の保険だけでは補償額が足りないケースも多いため、内容は必ず事前に確かめましょう。

    現地の文化やマナーで特に気をつけるべきことは?

    僧侶への敬意を払うことです。特に女性は僧侶の体に触れてはいけません。また、人の頭をなでたり、人に足の裏を向けたりする行為は大変失礼にあたります。ルアンパバーンの托鉢を見学する際は、静かに敬意を払う姿勢が大切です。

    ラオス滞在中の緊急連絡先と相談窓口

    万が一のトラブルに備え、緊急の連絡先をいつでも確認できるようにメモしておきましょう。スマホに保存するだけでなく、紙に書き出して別に持っておくと安心です。

    【警察・消防・救急】

    • 警察: 1191
    • 消防: 1190
    • 救急車(ビエンチャン・レスキュー): 1623
    • ツーリストポリス(ビエンチャン): 021-251-128
    【日本の公的機関】

  • 在ラオス日本国大使館
  • 外務省海外安全相談センター(日本国内から)
    • 電話: 03-5501-8162
  • 【医療機関】

  • (※以下は外国人利用が多く、タイへの医療搬送手配も可能な医療機関の例です。受診前に必ずご自身で対応状況をご確認ください。出典: 在ラオス日本国大使館ウェブサイト等)
  • ビエンチャン:
    • Centre Médical de l’Ambassade de France (CMAF)
    • Alliance International Medical Centre
  • ラオスの治安と対策まとめ

    この記事では、ラオス、特にビエンチャンとルアンパバーンの治安リスクと安全対策について詳しく解説してきました。最後に、安全な旅行のために必ずチェックすべきポイントをまとめます。

    • 治安レベルの認識: ラオスは日本の常識が通用しない場所。外務省危険情報「レベル1」の意味を理解し、常に警戒心を。
    • ひったくり・スリ対策: バッグは体の前でたすき掛け、歩きスマホは厳禁。トゥクトゥク乗車中も油断しないこと。
    • 詐欺・ぼったくり対策: 知らない人からの飲食の誘いには乗らない。交通機関は配車アプリが有効です。
    • 夜間の行動: 夜の一人歩き、特に女性は絶対に避ける。近い距離でも信頼できる交通手段を使いましょう。
    • 交通事故対策: 道路を横切る時は左右を必ず確認。予測できない動きに対応できるよう常に周りに注意。
    • 健康管理: 感染症対策(虫よけ、動物にさわらない)と食中毒対策(生水・氷は避ける)を徹底する。
    • 保険の加入: 高い医療費・搬送費に備え、治療・救援費用が十分な海外旅行保険に必ず入ること。

    ラオスは魅力的な文化遺産と温かい人々に触れられる素晴らしい国です。リスクを正しく理解し、しっかりとした対策をすることで、その魅力を存分に、そして安全に楽しむことができます。あなたの旅が、最高の思い出になることを心から願っています。

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