ベトナムの首都ハノイは、歴史と文化が息づく魅力的な都市です。しかし、異国の地では予期せぬトラブルに遭遇することもあります。
この記事では、日本人に人気のハノイの主要観光スポット10箇所について、それぞれの魅力を紹介しつつ、旅行中に遭遇する可能性のある警戒すべき事例や旅行者のリアルな声(良い点・気になる点)を徹底解説します。
トラブルを未然に防ぎ、ハノイ旅行を心ゆくまで楽しむための参考にしてください。
1. 旧市街 (Old Quarter)

ハノイの象徴であり、「ハノイ36通り」とも称される旧市街は、15世紀から発展した活気あふれる商業エリアです。
迷路のように入り組んだ通りには、それぞれの職人や商品にちなんだ名前が付けられ、歴史的な建築物やフレンチコロニアル様式の建物が並びます。雑貨店、カフェ、レストランなどが軒を連ね、ショッピングやグルメを存分に楽しめる、ハノイのエネルギーを肌で感じられる場所です。
警戒レベル:3
- 警戒すべき事例・トラブル事例:
- 軽犯罪: スリやひったくりが多発しています。特にバイクによるひったくりは手慣れており、路上でスマートフォンを使用中も狙われます。
- ぼったくり: タクシー、シクロ、屋台、靴磨きなどで相場の10〜20倍もの高額請求事例があります。
- マッサージ店での性被害: 旧市街の一部マッサージ店で、外務省も注意喚起する性被害が報告されており、外国人女性は特に警戒が必要です。
- 夜間の危険: 夜の旧市街の一部では酔っ払いが多く、女性の一人歩きや少人数での散歩は避けるべき。見知らぬ人との交流によるトラブルも報告されています。
- 危険な交通状況: バイクの交通量が非常に多く、歩道もバイクで占拠されがち。歩行が困難で、道を渡る際は危険が伴います。
対策
- 貴重品は常に目の届く位置に持ち、チャックのあるバッグを体の前に抱えるなど、盗難対策を徹底する。
- 夜間の一人歩きや女性だけの散歩は極力避け、人通りの少ない場所には近づかない。特にマッサージ店利用時は単独利用や個室利用を避ける。
- 料金は事前に明確に交渉し、相場を把握しておく。特にマッサージ店利用時は単独利用や個室利用を避ける。
旅行者の本音 | 口コミ
ポジティブな声
- 「街全体に活気があり、歩いているだけでベトナムのエネルギーを感じられる。」
- 「お土産屋さんやカフェ、レストランがたくさんあって、買い物も食事も飽きない。」
- 「ごちゃごちゃした中に歴史的な建物が混在していて、散策が本当に楽しい。」
気になる声
- 「バイクの交通量が想像を絶するほど多く、排気ガスもひどく、道を渡るのが命がけ。」
- 「歩道が完全にバイクの駐車場になっていて、歩きにくくてストレスを感じる。」
- 「観光客向けのぼったくりが多く、常に警戒が必要で疲れる。」
2. ホアンキエム湖 (Hoan Kiem Lake)

ハノイ旧市街の東端に位置するホアンキエム湖は、「還剣湖」の名の通り、伝説が残る美しい湖です。湖の中心には亀の塔が、北側には朱色のフク橋(玉山祠へ続く橋)が架かり、ハノイ市民の憩いの場となっています。
特に週末には車両通行止めとなり、多くの人が散策やジョギング、様々なアクティビティを楽しむ姿が見られます。湖の周辺は緑豊かで、都会の喧騒を忘れさせてくれるオアシスのような存在です。
警戒レベル:2
ホアンキエム湖周辺は比較的安全な場所ですが、観光客を狙った軽犯罪や押し売り、詐欺などのトラブルが発生することがあります。特に人が多く集まる週末や夜間は注意が必要です。
- 警戒すべき事例・トラブル事例:
- 軽犯罪: 湖畔の混雑時や、写真撮影に夢中になっている際に、スリやひったくりが発生することがあります。
- 押し売り・しつこい勧誘: 物売りやシクロ、タクシーのしつこい勧誘、偽造品や粗悪品を売りつけようとする事例が見られます。特に子どもや年配に注意。
- 詐欺: 「写真を撮ってあげる」と声をかけ、後で高額な料金を請求したり、カメラを持ち逃げしたりする詐欺行為の報告もあります。
対策
- 貴重品は常に体の前で管理し、人混みでは特に注意を払い、スマートフォンなどを見せびらかさない。
- しつこい勧誘には毅然とした態度で断り、興味のない場合は目を合わせないようにする。
- 見知らぬ人からの親切な申し出(写真撮影など)には慎重に対応し、安易に私物を預けない。
旅行者の本音 | 口コミ
ポジティブな声
- 「旧市街の喧騒から逃れて、ホッと一息つける癒しの空間。景色も美しくて何度でも行きたくなる。」
- 「週末の歩行者天国は最高!地元の人たちが楽しそうに過ごしていて、ハノイの日常を垣間見れるのが面白い。」
- 「夜のライトアップされた亀の塔やフク橋が幻想的で、ロマンチックな雰囲気を楽しめる。」
気になる声
- 「物売りやシクロのしつこい勧誘が多く、ゆっくり散策できない時がある。」
- 「人が多く、特に週末はものすごい混雑で、写真を撮るのも一苦労。」
- 「詐欺まがいの写真撮影の誘いがあり、注意が必要だと感じた。」
3. タンロン水上人形劇場 (Thang Long Water Puppet Theatre)

ホアンキエム湖のすぐ近くに位置するタンロン水上人形劇場は、ベトナム北部で発展した伝統芸能、水上人形劇を鑑賞できる人気のスポットです。
水面を舞台に、熟練の人形遣いが竹竿や糸を巧みに操り、コミカルな農作業の様子や神話の物語、伝説の生き物などを表現します。生演奏の伝統楽器や歌声が劇を彩り、言葉が分からなくても楽しめるため、年齢問わず非常に人気があります。
警戒レベル:1
タンロン水上人形劇場自体は比較的安全な場所ですが、開演前後の混雑時や、周辺の軽犯罪には注意が必要です。
- 警戒すべき事例・トラブル事例:
- チケットの偽造・高額転売: 劇場周辺で非公式の人物から高値でチケットを購入させられたり、偽造チケットを掴まされたりする事例があります。
- スリ・置き引き: 開演前や終演後のロビー、座席の足元など、人が集中する場所や気が緩みがちな場所でのスリや置き引きに注意が必要です。
- 客引き: 劇場周辺や旧市街の路上で、しつこい客引きや不必要な勧誘に遭遇することがあります。
対策
- チケットは必ず劇場の公式窓口、または信頼できるホテルや旅行代理店を通して購入する。
- 劇場内や周辺では手荷物を肌身離さず持ち、貴重品は特に厳重に管理する。
- 不必要な客引きには毅然とした態度で「No Thank You」と伝え、目を合わせないようにする。
旅行者の本音 | 口コミ
ポジティブな声
- 「言葉が分からなくても、人形の動きや音楽でストーリーが理解できて楽しかった!」
- 「伝統楽器の生演奏が素晴らしく、舞台と一体となっていて感動した。」
- 「ベトナムならではの文化に触れることができて、とても良い経験になった。」
気になる声
- 「劇場の座席が少し狭く、隣の人との距離が近いのが気になった。」
- 「人気があるため非常に混雑しており、良い席を取るのが難しい。」
- 「内容が少し単調に感じる部分もあり、途中で飽きてしまう人もいるかもしれない。」
4. 文廟・国子監 (Temple of Literature & National University)

ハノイの中心部に位置する文廟・国子監は、ベトナム最古の大学であり、儒教の祖である孔子を祀る廟でもあります。1070年に創建され、約700年間にわたりベトナムの知識人を育成してきた歴史を持つ、学問の聖地です。
敷地内は美しい庭園、歴史的な門、そして科挙の合格者の名前が刻まれた石碑(進士碑)が並び、静かで厳かな雰囲気が漂います。ベトナムの歴史や文化、建築に関心のある旅行者にとって必見のスポットです。
警戒レベル:1
文廟・国子監の敷地内は比較的安全で、治安も良好です。ただし、観光客が多い場所であるため、一般的な軽犯罪には注意が必要です。
- 警戒すべき事例・トラブル事例:
- スリ・置き引き: 観光客が多く集まる場所や、写真撮影に夢中になっている際に、手荷物や貴重品を狙われるスリや置き引きが発生することがあります。
- 客引き・物売り: 敷地の入口付近や周辺で、ガイドを装った客引きや、許可なく商品を売りつけようとする物売りに遭遇することがあります。
- 団体客による混雑: 特に繁忙期は多くの団体客で混雑し、ゆっくり見学できないことがあります。
対策
- 手荷物は常に目の届く場所に置き、特に貴重品は厳重に管理し、ジッパー付きのバッグを体の前に持つなど対策する。
- 正式なガイドや物売り以外からの不必要な声かけには、笑顔で「No Thank You」と伝え、毅然と断る。
- 混雑を避けるため、開館直後や閉館間際を狙って訪れる、またはツアー時間帯を避けるなど工夫する。
旅行者の本音 | 口コミ
ポジティブな声
- 「敷地が広く、手入れされた美しい庭園が心地よく、ゆっくり散策できた。」
- 「孔子廟の厳かな雰囲気と、進士碑が並ぶ様子は圧巻で、ベトナムの歴史を感じられた。」
- 「学生たちがアオザイ姿で卒業記念の写真を撮っている姿が可愛らしく、風情があった。」
気になる声
- 「想像していたより地味で、歴史に興味がないと退屈に感じるかもしれない。」
- 「日本語の解説が少なく、ガイドなしでは理解が難しい部分があった。」
- 「観光客が多く、特に中国人団体客で混雑しており、ゆっくり見学できなかった。」
5. ホーチミン廟 (Ho Chi Minh Mausoleum)

ホーチミン廟は、ベトナム独立の父であり初代国家主席であるホー・チ・ミンの遺体が永久保存されている場所です。バディン広場に面して建つ荘厳な石造りの建物は、ベトナムの人々にとって特別な意味を持つ聖地であり、国内外から多くの訪問者が訪れます。
訪問時には厳しい服装規定や手荷物検査があり、内部では厳粛な雰囲気が保たれています。ベトナムの歴史とホー・チ・ミンの存在感を肌で感じられる、重要なスポットです。
警戒レベル:2
ホーチミン廟とその周辺は警備が厳重ですが、その特殊な性質上、いくつかの注意点があります。特に訪問ルールに関しては厳格に守る必要があります。
- 警戒すべき事例・トラブル事例:
- 服装・手荷物規定違反: 肩や膝が出る服装や大きなバッグ、カメラ、スマホなどは持ち込み制限があり、入場できなかったり、預ける手間がかかったりします。
- 開館時間の確認不足: 開館日が限られていることや、午前中のみの開館、突然の休館があるため、事前の確認が必須です。
- 写真撮影の禁止: 廟内部では一切の写真撮影が禁止されており、違反すると注意されたり、最悪の場合デバイスを没収される可能性があります。
- スリ・置き引き: 敷地内の混雑時や手荷物預かり所での待ち時間中に、貴重品を狙われることがあります。
対策
- 訪問前に必ず最新の開館日、開館時間、服装規定を確認し、露出の少ない服装で訪れる。
- 必要最低限の手荷物で訪れ、貴重品は体に密着させて持ち、預かり所に預ける際は貴重品を抜いておく。
- 廟内部での写真撮影は絶対にせず、警備員の指示に必ず従う。
旅行者の本音 | 口コミ
ポジティブな声
- 「ホー・チ・ミンの遺体に面会できるという、他ではできない貴重な体験ができた。」
- 「建物が非常に荘厳で、ベトナムの歴史におけるホー・チ・ミンの重要性を肌で感じられた。」
- 「警備が厳しく、衛兵の交代式などが見られることもあり、非常に厳粛な雰囲気だった。」
気になる声
- 「入場までの待ち時間が非常に長く、炎天下ではかなり疲れる。」
- 「服装規定が厳しく、知らずに行って入れなかったり、着替えが必要になったりして不便だった。」
- 「廟内部は一瞬で通り過ぎるだけで、じっくり見る時間がない。」
6. 一柱寺 (One Pillar Pagoda)

ホーチミン廟のすぐ隣に位置する一柱寺は、11世紀に李朝の皇帝が夢のお告げに基づき建立したと伝えられる、ユニークな建築様式のお寺です。その名の通り、一本の柱の上に蓮の花を模した御堂が建っており、ハノイのシンボルの一つとしても知られています。その独特な姿から「蓮花台」とも呼ばれ、子宝を願う人々の信仰を集めています。
警戒レベル:1
一柱寺は小規模で訪問客も多いですが、基本的には安全な観光スポットです。ただし、他の混雑する観光地と同様に、軽犯罪には注意が必要です。
- 警戒すべき事例・トラブル事例:
- スリ・置き引き: 寺院の周りや参拝客が多い場所で、手荷物や貴重品を狙われるスリが発生することがあります。
- しつこい物売り: 寺院の入口付近や周辺で、お守りや土産物をしつこく売りつけようとする物売りに遭遇することがあります。
- 短時間での見学: 非常に小さな寺院のため、見学時間が短く、期待していたほどではないと感じる人もいます。
対策
- 手荷物は常に目の届く場所に置き、特に貴重品は厳重に管理し、ポケットや開閉しやすいバッグに入れない。
- 不必要な物売りや客引きには関わらず、興味がない場合ははっきりと断る。
- 寺院の周囲だけでなく、ホーチミン廟を含む周辺エリア全体の軽犯罪への警戒を怠らない。
旅行者の本音 | 口コミ
ポジティブな声
- 「本当に一本の柱の上に建っていて、その独特な形に感動した。写真映えもする!」
- 「小さなお寺だけど、歴史を感じさせる雰囲気があって、趣があった。」
- 「ホーチミン廟のすぐ近くなので、合わせて観光できて効率が良かった。」
気になる声
- 「想像以上に小さく、正直、見学に5分もかからなかった。わざわざ行くほどではないかも。」
- 「混雑していて、ゆっくり写真を撮ったり、見学したりすることが難しかった。」
- 「お土産の押し売りが結構いて、少し辟易した。」
7. ハノイ大教会 (St. Joseph’s Cathedral)

ハノイ旧市街のすぐ南に位置するハノイ大教会は、1886年に建設された美しいネオゴシック様式の教会です。パリのノートルダム大聖堂を模して造られたと言われており、その荘厳な外観はハノイの街並みに異彩を放っています。
内部にはステンドグラスや美しい祭壇があり、ミサの時間には多くの信者が訪れます。特に夜間のライトアップされた姿は幻想的で、周辺のカフェやレストランからは、その美しい姿を眺めながらゆったりと過ごすことができます。
警戒レベル:1
ハノイ大教会周辺は観光客が多く、比較的安全なエリアですが、旧市街に隣接しているため、軽犯罪や一部のトラブルには注意が必要です。
- 警戒すべき事例・トラブル事例:
- スリ・ひったくり: 教会前や周辺のカフェなどで、手荷物やスマートフォンを狙われることがあります。特に屋外席や写真撮影中に注意が必要です。
- 客引き・高額請求: 教会周辺には、タクシーやシクロの客引き、物売りが多く、観光客に不当な高額料金を請求するケースがあります。
- 交通量の多さ: 周辺の道路はバイクの交通量が非常に多く、道を渡る際には十分な注意が必要です。
対策
- 貴重品は肌身離さず管理し、特にカフェの屋外席などではテーブルに置いたままにしない。
- タクシーやシクロを利用する際は、必ず事前に料金交渉を行うか、配車アプリを利用する。
- 周辺の道路を横断する際は、バイクの動きをよく見て、ゆっくりと渡りきる。
旅行者の本音 | 口コミ
ポジティブな声
- 「ハノイの街並みに突如現れる荘厳な教会で、異国情緒を感じられた。」
- 「特に夜のライトアップされた姿が本当に美しく、幻想的で感動した。」
- 「周辺にはおしゃれなカフェやレストランが多く、教会の眺めを楽しみながらゆっくりできた。」
気になる声
- 「教会の周りにバイクがたくさん停まっていて、写真が撮りにくかった。」
- 「内部が見学できる時間が限られており、開いていないことが多かった。」
- 「交通量が多いため、歩きにくく、排気ガスも気になった。」
8. タンロン遺跡 (Imperial Citadel of Thang Long)

タンロン遺跡は、ハノイ中心部に位置する広大な世界遺産で、ベトナムの多くの王朝の王宮が置かれた歴史的な場所です。11世紀に李朝がタンロン城を築いて以来、約13世紀にわたり政治の中心として機能しました。
発掘調査によって、中国やチャンパ文化の影響を受けた建築物や遺物が発見されており、ベトナムの歴史の深さを感じることができます。敷地内には司令部棟やトンネルなどもあり、歴史好きにはたまらないスポットです。
警戒レベル:1
タンロン遺跡の敷地内は整備されており、比較的安全な環境です。しかし、広大な敷地を歩き回るため、一般的な注意は必要です。
警戒すべき事例・トラブル事例:
- スリ・置き引き: 敷地内のベンチや展示物を見ている最中など、気が緩みがちな場所でのスリや置き引きに注意が必要です。
- 広大な敷地での迷子: 敷地が広いため、特に見学ルートを把握していないと迷いやすくなることがあります。
- 不法な客引き: 入り口付近で、非公式なガイドを装った客引きや、許可のない物売りが声をかけてくることがあります。
対策
- 手荷物や貴重品は常に目の届く場所に置き、特に混雑時には注意を払う。
- 事前にパンフレットや地図でルートを確認し、水分補給をこまめに行い、帽子やサングラスで日差し対策をする。
- 公式の施設以外からのガイドの申し出や物売りには関わらないようにする。
旅行者の本音 | 口コミ
ポジティブな声
- 「世界遺産だけあって、歴史の重みを感じる荘厳な場所だった。」
- 「発掘された遺物や展示物から、ベトナムの王朝の歴史がよく分かった。」
- 「敷地が広々としていて、開放感があり、ゆっくりと散策を楽しめた。」
気になる声
- 「遺跡のほとんどが地下にあり、展示内容がやや地味に感じるかもしれない。」
- 「日本語の解説が少なく、ガイドなしでは理解が難しい部分があった。」
- 「夏は日陰が少なく、非常に暑いため、熱中症になりそうだった。」
9. 西湖 (West Lake)

ハノイ最大の湖である西湖は、市街地の北西部に広がる広大な水辺です。その面積は約500ヘクタールにも及び、湖畔には高級ホテルやおしゃれなカフェ、レストラン、そして多くの寺院やパゴダが点在しています。
特に夕暮れ時は、湖面に映る夕日やライトアップされた鎮国寺の姿が美しく、ハノイ市民のデートスポットとしても人気です。サイクリングやボート遊びも楽しめ、旧市街の喧騒から離れて、穏やかな時間を過ごしたい人におすすめの場所です。
警戒レベル:1
西湖周辺は比較的安全で、観光客も多く訪れますが、湖の広さゆえの注意点や、一般的な軽犯罪のリスクはあります。
警戒すべき事例・トラブル事例:
- スリ・ひったくり: 湖畔の散策路やカフェ、混雑する場所で、手荷物やスマートフォンを狙われることがあります。特に夜間は注意が必要です。
- 自転車やバイクのレンタル: 無許可の業者によるレンタルで、高額請求されたり、故障した車両を押し付けられたりするトラブルがあります。
- 詐欺: 特に観光客の多い場所で、高額なシクロやボートの勧誘、偽装ガイドなどの詐欺行為に遭遇することがあります。
対策
- 貴重品は常に目の届く場所に置き、夜間の散策や人通りの少ない場所では特に警戒を怠らない。
- 自転車やバイクをレンタルする際は、信頼できるホテルや専門店を利用し、契約内容をよく確認する。
- 不必要な客引きには毅然とした態度で対応し、正規の料金を確認してから利用する。
旅行者の本音 | 口コミ
ポジティブな声
- 「広大な湖が広がり、ハノイの喧騒を忘れてリラックスできる最高の場所。」
- 「湖畔にはおしゃれなカフェやレストランがたくさんあって、ゆっくり時間を過ごせる。」
- 「夕暮れ時の景色が本当に美しく、湖面に映る夕日が幻想的で感動した。」
気になる声
- 「湖畔を一周するには距離があり、全て歩いて回るのは大変。」
- 「交通量が非常に多く、排気ガスが気になる時がある。特にバイクが多い。」
- 「観光客が多いため、一部でしつこい客引きや物売りがいて辟易した。」
10. 鎮国寺 (Tran Quoc Pagoda)

西湖のほとりに建つ鎮国寺は、6世紀に創建されたハノイで最も古い歴史を持つ寺院の一つです。朱色の多層塔が特徴的で、湖に突き出た小さな半島に位置しているため、その美しい姿は遠くからも目を引きます。
敷地内には仏像や菩提樹が静かに佇み、厳かながらも穏やかな雰囲気が漂っています。特に夕暮れ時には、西湖の夕日を背景にした寺院のシルエットが非常に美しく、写真スポットとしても人気があります。
警戒レベル:1
鎮国寺は観光客に人気の場所であり、比較的安全に訪れることができます。しかし、寺院という性質上、服装や参拝マナーへの配慮が必要です。
- 警戒すべき事例・トラブル事例:
- 服装規定: 露出の多い服装(タンクトップ、ショートパンツなど)では入場できない場合があるため、敬意を払った服装が求められます。
- スリ・置き引き: 多くの観光客で賑わうため、貴重品を狙われるスリや、置き引きが発生する可能性があります。
- 寄付の強要: ごく稀に、お布施や寄付を強要するような人物に遭遇する報告があります。
対策
- 肩や膝が隠れる露出の少ない服装で訪れる。必要であれば、羽織るものなどを持参する。
- 貴重品は肌身離さず管理し、手荷物から目を離さないようにする。
- 寄付はあくまで自身の意思で行うものであり、強要された場合はきっぱりと断る。
旅行者の本音 | 口コミ
ポジティブな声
- 「西湖のほとりに建つ姿がとても美しく、特に夕暮れ時は息をのむほどだった。」
- 「ハノイ最古の寺院だけあって、歴史の重みと荘厳さを感じられた。」
- 「境内にヤシの木などもあり、異国情緒あふれる美しい景観が魅力的だった。」
気になる声
- 「非常に混雑しており、特に多層塔の前は写真を撮る人でごった返していた。」
- 「思っていたより小さく、見学時間は短めだと感じた。」
- 「服装規定があり、知らずに露出の多い服で行って注意された。」
まとめ:魅力あふれるハノイを賢く安全に楽しむために
この記事では、ハノイの主要な観光スポット10箇所について、その魅力とともに、旅行中に遭遇する可能性のあるトラブル事例と、実際に訪れた旅行者のリアルな声を交えてご紹介しました。
ハノイは、旧市街の活気、ホアンキエム湖の穏やかさ、そして歴史的な建造物が織りなす独特の雰囲気が魅力の都市です。しかし、残念ながら観光客を狙った軽犯罪やぼったくり、詐欺といったトラブルも存在します。
本記事でご紹介した各観光スポットの「警戒すべき事例・トラブル事例」と「対策」を参考に、以下の点を心がけましょう。
- 事前準備: 目的地の治安状況や注意点を把握し、防犯意識を高める。
- 貴重品管理: 現金は分散し、貴重品は肌身離さず管理する。
- 交通対策: 交通ルールに注意し、タクシーやシクロの利用は事前に料金を確認するか、配車アプリを活用する。
- 毅然とした対応: しつこい客引きや不審な勧誘にはきっぱりと断る。
これらのヒントを実践すれば、ハノイの美しい景色、美味しい料理、そして人々の温かさを存分に体験できる、安全で思い出深い旅になるでしょう。あなたのハノイへの旅が素晴らしいものになりますように。