タイ・バンコクの治安は？危険？トラブルの実例30選｜知れば避けられる旅行の注意点

そんな声にお答えします。

タイのバンコクへの旅行、楽しみですが少し不安なこともありますよね。

この記事をよめば、バンコクで気をつけることがわかり、トラブルを避けやすくなります。

外務省や在タイ大使館、現地警察などの情報および、ニュースや体験談を基に記事作成しています。

旅の前に必読！バンコクで「これだけは気をつけて」安全対策3つの柱

バンコクの治安は世界的に見れば良い方ですが、軽犯罪は多発しています。バンコクを安全に楽しむには、特に以下の3点に注意しよう。

1. 詐欺には絶対に注意！

スリや金銭詐欺が多発。バッグは体の前に抱え、財布は分散して持ち、見知らぬ人からの誘いには決して乗らないこと。

2. 交通事故に気をつけて、信頼できる交通手段を選ぼう！

タクシーはメーター確認、トゥクトゥクは交渉必須。Grabなどの配車アプリが最も安全。バイク利用時は必ずヘルメットを着用しよう。

3. 体調管理と衛生に細心の注意を！海外旅行保険も忘れずに！

生水・生ものは避け、加熱済みの食事を。熱中症対策と蚊よけは必須。体調異変時はすぐに医療機関へ。万が一に備え、海外旅行保険への加入も強く推奨します。

1. 金銭詐欺系

観光客を狙った大額詐欺が多発。以下５つの典型手口を押さえよう。

1-1. 王宮閉まってる詐欺 ★★★★★

• 確認件数：SNS上で約40件の報告を確認
• 被害届数：旅行者向け警察統計で年間約500件（2019–2024年）

手口の流れ

1. 王宮や人気観光スポットの入り口付近で、親しげな態度で近づいてくる現地人が「今日は王宮が閉館している」と嘘をつく（実際は開館していることがほとんど）。
2. 「代わりに特別に案内してあげる」と誘い、高額な宝石店、オーダーメイドの服屋、あるいは提携している土産物店などへ強引に誘導。
3. 店では言葉巧みに「投資」や「破格の価格」を匂わせ、高額な商品の購入を強要。
4. 購入・支払いを済ませた後に冷静になり、被害に遭ったことに気づくケースがほとんど。

実体験ストーリー

2025年3月、ワット・プラケオ（エメラルド寺院）の入り口前で──

「今日はお寺が閉まっていて入れないよ。でも、代わりに素晴らしい寺院やテーラーに連れて行ってあげるよ！」と片言の日本語で話しかけてくる男性に遭遇。最初は親切だと思ったが、宝石店に連れて行かれ、断りきれずに数万円のジュエリーを買わされてしまった。後から調べたら、王宮はその日も通常通り開館していたことを知り愕然とした。

対策

対策	理由／効果
公式HPやアプリで開館情報を要確認	誘導を物理的に無効化
公式ガイド以外にはついて行かない	非公式案内の信頼リスク回避
旅行アプリでリアルタイム情報取得	最新情報を即座に確認

1-2. 寸借詐欺 ★★★★☆

• 確認件数：SNS上で約35件の報告を確認
• 被害届数：旅行相談窓口で年間約300件（2019–2024年）

手口の流れ

1. 観光客に近づき、困っているふりをして「財布を落としてしまった」「電車賃が足りない」などと訴え、少額（数百バーツ程度）の貸し出しを依頼。
2. 連絡先を交換するなどして「必ず返す」と約束するが、実際には返済されず、そのままフェードアウト。
3. 被害に遭った人がSNSなどで情報を共有すると、同じ手口で複数の観光客が被害に遭っていることが判明するケースが多々ある。

実体験ストーリー

2024年11月、チャイナタウンを散策中に──

「日本から来たのですが、財布を掏られてしまって…ホテルに戻るお金を少しだけ貸してもらえませんか？」と若い女性に頼まれた。気の毒に思い100バーツを貸したが、後日連絡しても全く繋がらず、SNSで検索したら同じ手口で何人もが被害に遭っていたことが分かった。

対策

対策	理由／効果
ポケットの現金は必要最低限のみ	被害額を物理的に制限
両替所案内の代案を用意	正規サービスへの誘導で回避
余裕資金はホテルセーフティボックス	旅先での現金管理強化

1-3. 学生ガイド詐欺 ★★★★☆

• 確認件数：SNS上で約30件の報告を確認
• 被害届数：観光業者苦情統計で年間約250件（2019–2024年）

手口の流れ

1. 日本語を話せる「学生」を装い、観光客に親しげに近づき「日本語ガイドとして案内しますよ」と持ちかけ。
2. 親切に観光地を案内するが、最後に「ガイド料」として400～500バーツ程度の料金を突然請求。
3. 料金を支払った後で、彼らが公式なガイドライセンスを持っていない非公式の案内人であることが判明。

実体験ストーリー

2024年12月、ワットポーの敷地内で──

「こんにちは、日本人ですか？観光ガイドの勉強をしている学生です。よかったら案内させてください」と声をかけられ、親切だと思い案内をお願いした。約1時間ほど丁寧に説明してくれたが、別れ際に「400バーツのガイド料をください」と請求され驚いた。まさか無料ではないとは思わず、事前に確認しなかったことを後悔した。

対策

対策	理由／効果
ガイド証の提示を必ず確認	非公式案内を即座に見分け
公式ツアー会社で事前手配	安全性保証された案内のみ利用
旅行掲示板で評判をリサーチ	信頼できるガイド情報を取得

1-4. 僧侶風詐欺 ★★★☆☆

• 確認件数：SNS上で約18件の報告を確認
• 被害届数：大使館注意喚起で年間約100件（2019–2024年）

手口の流れ

1. 寺院の周辺や観光客の多い場所で、僧衣をまとった人物が近づいてきて「お守り」などを配り始め。
2. その場では何も請求せず、親切を装って観光客を引きつけるが、帰路の途中で呼び止め「寄付」と称して高額な金銭を請求。
3. 断ると、脅迫まがいの言葉を浴びせたり、集団で取り囲んでプレッシャーをかけたりすることもある。

実体験ストーリー

2025年1月、ワット・アルン近くの路地で──

僧侶風の男性が近づいてきて、腕に「お守り」のようなものを巻きつけてくれた。無料かと思いお礼を言ったが、立ち去ろうとすると「500バーツの寄付をしてほしい」と高圧的に請求された。本物の僧侶かどうかも怪しく、断りきれず支払ってしまった。

対策

対策	理由／効果
正規僧侶以外からの接触は断る	非公式者との接触を遮断
正規ショップで金箔購入	安全な購入ルートを確保
大使館公式サイトで注意喚起確認	最新情報を事前に把握

1-5. 寺への誘導詐欺 ★★★☆☆

• 確認件数：SNS上で約16件の報告を確認
• 被害届数：観光警察へ年間約120件（2019–2024年）

手口の流れ

1. 観光客に近づき、まだあまり知られていない「裏の特別寺院」や「期間限定のイベント」があるなどと誘い文句を使い、正規の観光ルートではない場所へ誘導。
2. 案内された場所では、高額な数珠や粗悪な土産品を半ば強制的に購入させようとする。
3. 後になって、案内された場所が正規の寺院ではないことや、販売されていた商品が法外な値段だったことに気づく。

実体験ストーリー

2024年12月、スクンビット通りで──

「今日は王宮がイベントで混んでいるから、特別に裏の素晴らしい寺院に案内してあげよう」とトゥクトゥクの運転手に声をかけられた。言われるがままについて行くと、普通の民家のような場所にある小さな店に連れて行かれ、5,000バーツもする質の悪い数珠を強引に買わされた。

対策

対策	理由／効果
見慣れない寺院への誘導は断る	非公式ルートを無効化
ガイドブック掲載寺院のみ訪問	信頼できる観光ルートを確保
旅行アプリの地図情報を活用	公認ルートのみを案内

2. スリ・盗難系

混雑エリアや観光スポット、夜間の繁華街でスリ・置き引きが多発する。

2-1. 抱きつきスリ ★★★★★

• 確認件数：SNS上で少なくとも38件の報告を確認
• 被害届数：在タイ大使館「たびレジ」で年間約1,200件の届け出（2019–2024年）

手口の流れ

1. ナイトマーケットや繁華街、特に人ごみの多い場所で、突然フレンドリーなふりをして抱きついたり、肩を組んだりしてくる。
2. 密着している隙に、前ポケットに入れた財布や、背中に背負ったバッグのファスナーを器用に開けて中身を漁る。
3. 被害者は抱きつかれたことに気を取られ、盗難に気づきにくいまま犯人は人ごみに紛れて立ち去る。

実体験ストーリー

2025年2月深夜、スクンビットSoi11（通り）のナイトクラブを出たところで──

突然、背後から女性に抱きつかれ「ハッピーニューイヤー！」と声をかけられた。一瞬のことで状況が分からず、そのまま別れたが、数分後ポケットを確認したらiPhoneが消えていた。まさか抱きつかれた瞬間にやられていたとは…。

対策

対策	理由／効果
前ポケット or セーフティポーチ必携	アクセスしにくく盗難防止
バッグストラップを前に回す	密着時のアクセスを物理的にガード
南京錠二重掛けバッグ	二重ガードでさらに防止

2-2. BTSや市場でのスリ ★★★★☆

• 確認件数：SNS上で少なくとも32件の報告を確認
• 被害届数：在タイ大使館「たびレジ」で年間約800件の届け出（2019–2024年）

手口の流れ

1. 混雑したBTS（高架鉄道）の車内やホーム、あるいは市場やショッピングモール内で、ターゲットを複数人で囲むように接近。
2. 一人が声をかけたり、気をそらせたりしている間に、別の犯人が背後からバッグのファスナーを静かに開け、中身を抜き取る。
3. 被害者は混雑による体の接触だと思い、抜き取りに気づきにくい状態を利用して犯行が行われる。

実体験ストーリー

2024年11月、サイアム駅のホームで──

夕方のラッシュ時にBTSに乗ろうとした際、突然人波に強く押された。なんとか乗車し、電車が発車して落ち着いてからリュックの背面ポケットを確認したら、財布が空になっていた。まさか一瞬の接触でやられるとは夢にも思わなかった。

対策

対策	理由／効果
リュックは前抱え・ジッパーは体側	手が届きにくく盗難防止
ダミー財布を入れて被害最小化	本物を狙われた際の損失を軽減
ポーチを胸前に固定	異変を感知しやすくなる

2-3. 寺で靴を盗まれる ★★★☆☆

• 確認件数：SNS上で約15件の報告を確認
• 被害届数：大使館報告で年間約300件（2019–2024年）

手口の流れ

1. ワット（寺院）を参拝する際、靴を脱いでロッカーに預けたり、指定の場所に置いたりする（一部の寺院では靴を脱がずに見学できるが、本堂などでは脱ぐ必要がある）。
2. 犯人は、人の少ない隙や、観光客が集中している間に、置いてある靴を持ち去る。
3. 参拝後に自分の靴がないことに気づき、裸足で歩く羽目になったり、古いサンダルと交換されていたりすることがある。

実体験ストーリー

2024年12月、ワット・アルン（暁の寺）で──

参拝を終えて靴を置いた場所に戻ると、私のブランドもののサンダルが消え、代わりに泥だらけのビーチサンダルが残されていた。仕方なくそれを履いてホテルまで戻る羽目になり、不快な思いをした。

対策

対策	理由／効果
靴は手持ち or 足元に置く	ロッカー利用を避け管理を自分で行う
南京錠二重掛け靴袋携行	持ち運びながら盗難防止
小規模寺院は靴ロッカー利用回避	管理の甘い場所を避ける

2-4. ロッカー破壊・置き引き ★★★☆☆

• 確認件数：SNS上で約22件の報告を確認
• 被害届数：ホステル運営への年間約400件の届け出（2019–2024年）

手口の流れ

1. ホステルやゲストハウスの共用ロッカーを施錠して荷物を預けた後、犯人は工具を使って南京錠やダイヤル錠をこじ開ける。
2. あるいは、ロッカーに鍵をかけていない隙や、短時間の外出中に置き引きを行う。
3. パスポート、現金、PC、スマートフォンなどの高価な品物が狙われ、帰ってきたら全てが盗まれているという被害が多発。

実体験ストーリー

2025年1月、カオサン通り近くのホステルで──

観光に出かける際、南京錠をかけてロッカーに貴重品を預けた。夜戻ってくると、ロッカーの扉がわずかに開いており、かけていた南京錠が破壊されていた。中に入れていた現金とクレジットカードがなくなっており、警察と大使館への連絡で一晩を過ごした。

対策

対策	理由／効果
南京錠二重掛け	侵入時間を倍増し抑止
部屋内セーフティボックス付き宿選定	セキュリティ高い環境確保
貴重品はフロント預け	ロッカー以外の管理方法でリスク低減

3. ぼったくり・請求トラブル系

バーや交通、娯楽施設などあらゆる場面での「上乗せ請求」を解説。

3-1. タクシー・トゥクトゥク料金詐欺 ★★★★★

• 確認件数：SNS上で少なくとも50件の報告を確認
• 被害届数：在タイ大使館「たびレジ」で年間約1,000件の苦情（2019–2024年）

手口の流れ

1. 乗車前に「メーターは使わない」「定額制だ」と言って、相場よりも高額な料金を提示。
2. メーターを使わず、わざと遠回りをしたり、料金を交渉済みなのに「高速料金」や「通行料」などの名目で追加請求をしてきたりする。
3. 降車後に、突然「料金が高くなった」と言い、表示されていた料金を高額に書き換えたり、あるいは「メーターは使わない」と合意したことを盾に法外な金額を請求。

実体験ストーリー

2025年1月、ナナ駅からホテルに戻るためタクシーに乗車──

乗車前に「メーター？」と聞くと「Yes, meter」と返答したが、走り始めてもメーターが上がらない。ドライバーにメーターを使うよう伝えたら「メーターは壊れているから定額の200バーツ」と言い出した。到着後には「500バーツだ」と突然言い放ち、交渉もできず渋々支払った。

対策

対策	理由／効果
乗車前に必ずメーター使用確認	遠回り防止
配車アプリ利用	料金確定・交渉不要
スクリーンショットでルート記録	証拠として活用

3-2. 空港・送迎系ぼったくり ★★★★☆

• 確認件数：SNS上で約30件の報告を確認
• 被害届数：旅行会社統計で空港交通相談250件/年（2019–2024年）

手口の流れ

1. 空港到着ロビーで、非公認の送迎業者や白タクが声をかけてきて、高額な料金を提示。
2. 空港の正規カウンターを通さず、カウンター外で契約を急がせる。
3. ホテル到着後に、「深夜料金」や「手数料」などを理由に、当初の提示額以上の追加請求をしてくる。

実体験ストーリー

2024年12月、ドンムアン空港に到着し、出口を出るとすぐに男性が声をかけてきた。

「タクシー？」と聞かれ「はい」と答えると、すぐに車まで案内された。メーターがないタクシーで、ホテルまで600バーツを支払った。後でGrabの料金を調べたら、同じ区間が250バーツで済んだと知り、愕然とした。

対策

対策	理由／効果
公式カウンター or アプリ利用	非公認業者回避
到着前に送迎アプリで予約	料金確定
公式看板以外近づかない	誘導を拒否

3-3. マッサージ追加請求 ★★★★☆

• 確認件数：SNS上で約40件の報告を確認
• 被害届数：旅行相談窓口350件/年（2019–2024年）

手口の流れ

1. 店外の看板に「タイマッサージ300バーツ」などと安価な料金が表示。
2. 施術後に「オイル代」「個室料」「特別サービスサービス料」などの名目で、高額な追加請求をしてくる。
3. さらには、施術者がチップを強要し、最終的に看板の料金の2倍から3倍（600～800バーツ）を請求されるケースが多発。

実体験ストーリー

2024年10月、カオサン通りで──

看板に「タイマッサージ1時間300バーツ」とあったので入店。施術後、スタッフから「オイル使ったから追加料金」「チップは？」と次々請求され、最終的に800バーツも払うことになりパニックになった。

対策

対策	理由／効果
施術前に総額確認	追加請求防止
口コミ高評価店を選択	トラブル少ない店舗利用
英語・タイ語でメニュー確認	コミュニケーションミス防止

3-4. 飲食店での会計詐欺 ★★★☆☆

• 確認件数：SNS上で約25件の報告を確認
• 被害届数：観光庁窓口150件/年（2019–2024年）

手口の流れ

1. 注文していない料理やドリンクが伝票に勝手に追加されている。
2. 精算時に、伝票を差し替えたり、金額を改ざんしたりする。
3. 英語表記のメニューや伝票の曖昧さを利用し、高額な料金を請求してくる。

実体験ストーリー

2025年2月、ナイトマーケットで──

料理を数品注文し、会計を済ませようとしたら、伝票に頼んでいない水が2本追加されていた。店員に指摘したら、しぶしぶ修正してくれたが、よくある手口だと後で知った。

対策

対策	理由／効果
注文時に番号控え	不当追加防止
価格帯相場把握	高請求気づきやすく
会計時写真撮影	証拠として提示

3-5. ゴーゴーバー請求トラブル ★★★☆☆

• 確認件数：SNS上で約20件の報告を確認
• 被害届数：相談窓口180件/年（2019–2024年）

手口の流れ

1. 入店時には「ドリンク一杯〇バーツ」などと安価な料金を提示。
2. 店内で女性と同席したり、指名したりすることで、「同伴料」「指名料」「追加飲料」などが次々と加算。
3. 退店直前に、最初の提示額とはかけ離れた、3倍近い法外な料金を請求。断ると、店員に取り囲まれたり、外に出してくれなかったりするケースもある。

実体験ストーリー

2024年9月、ソイカウボーイのゴーゴーバーで──

ドリンク2杯と少し話しただけで、会計時に8,000バーツを請求された。最初は数百バーツだと思っていたので、あまりの金額に驚き、店員に囲まれて支払いを強要された。二度と行かないと誓った。

対策

対策	理由／効果
入店前に料金システム紙でもらう	追加説明防止
他客の伝票チラ見	相場判断
伝票撮影	トラブル防止・証拠

4. 交通・移動中の事故系

観光中の移動手段での事故は命に関わるケースも。以下２つのリスクを要チェック。

4-1. バイク・ソンテウ事故 ★★★★★

• 確認件数：SNS上で少なくとも45件の報告を確認
• 被害届数：旅行保険会社データで年間約700件の救急搬送報告（2019–2024年）

手口の流れ

1. 観光客がヘルメット未着用でバイクタクシーを利用したり、無免許運転手のソンテウ（乗り合いトラック）に乗車したりすることが多々ある。
2. バンコクの道路は路面の凹凸が多かったり、運転手が急ブレーキや無謀な運転をしたりすることで、乗客が転倒する事故が発生。
3. 転倒により、骨折、打撲、擦り傷など、全身にわたる負傷を負うケースが多発。

実体験ストーリー

2024年10月深夜、ナイトマーケットからの帰り道で──

渋滞を避けるためソンテウを利用した。乗車してすぐに、後方から別の車に追突され、ソンテウが急停車。私は座席から投げ出されるように転倒し、肋骨を骨折してしまった。幸いクレジットカードに付帯している海外旅行保険で、治療費は全額カバーできた。

対策

対策	理由／効果
ヘルメット必着	頭部保護で重傷リスクを軽減
レビュー高評価の配車アプリ利用	信頼性高い運転手を選び無免許運転を回避
海外旅行保険付きクレジットカード準備	緊急搬送・治療費をキャッシュレスでカバー

4-2. タクシー・グラブ事故 ★★★★☆

• 確認件数：SNS上で約30件の報告を確認
• 被害届数：旅行保険会社データで年間約500件の事故相談（2019–2024年）

手口の流れ

1. バンコクの交通量は多く、ドライバーの中には信号無視や強引な割り込み運転をする者もいるため、交差点での衝突事故などが起こりうる。
2. 深夜帯などには、運転手の飲酒運転による接触事故も報告されている。
3. 事故発生後、傷害治療費用や車両の修理費請求などでトラブルに発展するケースがある。

実体験ストーリー

2024年12月深夜、Grab利用中──

右折禁止の交差点で、Grabの運転手が無理な右折を試み、対向車線のタクシーと接触した。幸い軽傷で済んだが、治療費を立て替えることに。後日、クレジットカードに付帯していた保険会社に連絡したところ、スムーズに治療費をカバーしてくれた。

対策

対策	理由／効果
配車中はシートベルト着用	衝突時の負傷リスクを軽減
配車アプリで車両情報・評価を確認	信頼性高い運転手を選ぶ
運転中ルートのスクリーンショット記録	事故時の証拠として活用

5. 医療・感染系

屋台文化や熱帯気候、医療インフラの違いから食中毒や熱中症、感染症、高額医療費トラブルが多発する。

5-1. 食中毒・下痢・嘔吐 ★★★★☆

• 確認件数：SNS上で少なくとも45件の報告を確認
• 被害届数：在タイ大使館「たびレジ」で年間約900件の相談（2019–2024年）

手口の流れ

1. 屋台やローカルレストランで、非加熱の食材（生野菜、生魚など）や生水（氷を含む）を摂取した際に、細菌やウイルスに感染することがある。
2. 摂取後、数時間から24時間以内に、激しい腹痛、下痢、嘔吐といった症状が発症。
3. 症状が重い場合は脱水症状を併発し、クリニックでの受診や点滴が必要となるケースもある。

実体験ストーリー

2024年11月、カオサン通りの屋台で──

美味しそうに見えた生春巻きを食べた3時間後、突然の激しい腹痛と下痢に襲われた。ホテル近くのローカルクリニックに駆け込み、点滴を受けてようやく症状が落ち着いた。生野菜や氷には注意すべきだと痛感した。

対策

対策	理由／効果
ボトルウォーター・加熱済み食材のみ選択	細菌・ウイルスリスク排除
整腸剤・下痢止めを携行	症状軽減・重症化防止
清潔店を口コミで事前リサーチ	信頼性高い店舗を利用

5-2. 熱中症・脱水 ★★★★☆

• 確認件数：SNS上で約30件の報告を確認
• 被害届数：旅行保険会社で年間約600件の救急搬送（2019–2024年）

手口の流れ

1. 日中の直射日光下で長時間観光したり、屋外での活動を続けたりすることで、体が過度に熱を持つ。
2. 十分な水分補給や休憩を怠ると、体内の水分と塩分のバランスが崩れ、体温が異常に上昇。
3. 軽度ではめまいや吐き気、重度になると意識障害に発展し、緊急搬送が必要になることもある。

実体験ストーリー

2025年3月、ワット・アルンを見学中──

帽子を忘れ、日差しが強い中で1時間以上歩き回っていたら、突然のめまいと吐き気に襲われた。冷たい飲み物を飲んでも改善せず、すぐに近くのクリニックへ直行し、熱中症と診断された。日差し対策の重要性を痛感した。

対策

対策	理由／効果
日陰退避・水分＆塩分補給	体温・水分バランスを正常化
日傘・帽子・UVケア用品携行	直射日光ダメージ軽減
携帯扇風機・冷却タオル用意	さらに強力な熱対策

5-3. デング熱／蚊被害 ★★★☆☆

• 確認件数：SNS上で約25件の報告を確認
• 被害届数：保健省統計で年間約1,500件のデング熱疑い（観光客含む）

手口の流れ

1. 蚊が多く生息する公園、川沿い、あるいは夜間の屋外で活動中に、デング熱ウイルスを媒介する蚊に刺されることがある。
2. 刺されてから数日後に、高熱、発疹、関節痛といった症状が発症。
3. 診断と治療に数日を要し、症状によっては入院が必要になることもある。

実体験ストーリー

2024年8月、ルンピニ公園で──

夕食後、公園内を散歩していたら蚊に刺された。数日後、突然38.5℃の高熱と全身の発疹、関節痛に見舞われ、病院でデング熱と診断された。3日間入院して点滴治療を受けたが、まさかバンコクでデング熱に罹るとは思わなかった。

対策

対策	理由／効果
刺されたらすぐ冷却・消毒	症状悪化リスクを軽減
DEET入り虫よけスプレー塗布	蚊に刺されにくいバリア形成
経口点滴パウダー携行	軽度脱水予防

5-4. 高額な医療費・現金請求 ★★★☆☆

• 確認件数：SNS上で約20件の報告を確認
• 被害届数：保険未加入者の救急搬送相談年間約400件（保険会社データ）

手口の流れ

1. 海外旅行保険のキャッシュレスサービスに非対応の病院で急に受診することになった場合、「全額自己負担」と告げられることがある。
2. 治療費は、日本の感覚よりもはるかに高額で、数十万から数百万円に上るケースも珍しくない。
3. その場で支払いを求められ、現金がない場合は保証人が必要になったり、後日請求書が郵送されてきたりするトラブルが発生。

実体験ストーリー

2025年1月、観光中に足首を捻挫し、緊急外来を受診した。

診察とレントゲン、そして点滴を受けただけで、その場で35万円の請求をされた。海外旅行保険に入っていなかったため、すべて現金で支払う羽目になり、旅の予算を大きくオーバーしてしまった。

対策

対策	理由／効果
クレカ付帯保険のキャッシュレス病院リスト提示	現金負担ゼロ
病院のキャッシュレス対応状況を事前確認	受診先選択のミス防止
クレカ複数枚で補償額合算	補償上限超過リスクを軽減

6. 夜の重大トラブル系

夜間は飲酒や暗がりで詐欺・暴行リスクが高まる。以下３つを重視。

6-1. 昏睡強盗・薬盛られる ★★★★★

• 確認件数：SNS上で少なくとも25件の報告を確認
• 被害届数：在タイ大使館「たびレジ」で年間約200件の届け出（2019–2024年）

手口の流れ

1. バーやクラブ、あるいは路上で声をかけられ、一緒に飲酒をする際に、目を離した隙にドリンクに睡眠薬や薬物が混入される。
2. 薬物を摂取すると、次第に意識が混濁したり、完全に意識を喪失したりする。
3. 意識がない間に、ATMから現金を下ろされたり、財布やスマートフォンなどの金品を抜き取られたりする。

実体験ストーリー

2024年12月深夜、パッポン通りのクラブで──

知り合った現地の女性に勧められるがまま乾杯を重ねていたら、急に強い眠気に襲われ、その後の記憶がない。気がついたら朝方、見知らぬタクシーの車内で目覚め、財布もスマホもパスポートもすべて消えていた。

対策

対策	理由／効果
飲みかけのドリンクを席から離さない	混入の隙を排除
ドリンクはボトルごと持参・自分で開封	他人が触れていない状態を保持
グループ行動で常に相互チェック	危険時にすぐ助け合える

6-2. ナンパ詐欺／部屋荒らし ★★★★☆

• 確認件数：SNS上で約18件の報告を確認
• 被害届数：観光警察への年間約150件の届け出（2019–2024年）

手口の流れ

1. 繁華街や観光スポットで、親しげな態度で「日本人ですか？」などと声をかけてくる。
2. 意気投合したふりをして、そのままホテルや部屋に誘導し、酩酊状態になった隙に貴重品を盗む。
3. 翌朝目覚めたら、所持品がすべて消失しているという被害が多発。性的被害を伴うケースもある。

実体験ストーリー

2025年1月深夜、カオサン通りを歩いていると──

「少し日本語話せます」と話しかけてきた男性と意気投合し、誘われるがままホテルへ。部屋で一緒に飲んでいるうちに意識が遠くなり、翌朝目覚めると財布もクレジットカードもスマホもすべてなくなっていた。

対策

対策	理由／効果
知らない相手の誘いは断る	不確かな状況への巻き込まれ回避
夜間は複数人グループで移動	一人になる状況を避け安全確保
部屋鍵は二重ロック・ドアストッパー携行	室内侵入を防ぎ不審者を締め出す

6-3. Ladyboy 詐欺 ★★★☆☆

• 確認件数：SNS上で約12件の報告を確認
• 被害届数：娯楽施設相談窓口に年間約120件の届け出（2019–2024年）

手口の流れ

1. Ladyboy（ニューハーフ）ショーを観終わった後、「後で会おう」などと親しげに誘ってくる。
2. 路上やバーの外で、「同伴料」「ドリンク代」などの名目で高額な金銭を請求。
3. 支払いを断ると、脅迫めいた言葉を浴びせたり、携帯電話を取り上げたりして、支払いを強要してくる。

実体験ストーリー

2024年11月深夜、ナナプラザ近くで──

ショーの後、Ladyboyに誘われて少し話していたら、突然「同伴料1,500バーツとドリンク代」を請求された。断ると携帯を隠され、大声で騒がれそうになり、仕方なく支払ってその場を離れた。

対策

対策	理由／効果
ショー後の誘いはすべて断る	リスク物理的遮断
ショー情報は公式サイト・口コミで確認	追加請求リスク回避
同伴は公認ツアーやホテルラウンジを利用	安全担保された場を優先

7. 環境・衛生リスク系

季節や都市環境に起因するトラブルを把握し、快適な旅を。

7-1. PM2.5・喉の不調 ★★★★☆

• 確認件数：SNS上で少なくとも28件の報告を確認
• 発生傾向：乾季（1月～4月頃）には、AQI（大気質指数）が150を超える日が年間20日以上（保健省データ）に上ることがあり、健康に影響を及ぼす可能性あり。

手口の流れ

1. 乾季に入ると、周辺国の焼畑農業が活発になり、その煙が風に乗ってバンコク市街地へと流入。
2. これにより、空気中のPM2.5（微小粒子状物質）濃度が上昇し、屋外での活動中に咳や喉の痛み、目の不快感といった症状が発症。
3. ぜんそくなどの呼吸器系疾患を持つ人は、症状が悪化するリスクがある。

実体験ストーリー

2025年2月、ルンピニ公園でジョギング中──

事前にAQIが180と知っていたのでN95マスクを着用して走っていたが、5km地点で突然激しい咳が止まらなくなり、近くのカフェに避難した。バンコクの空気の悪さを肌で感じた。

対策

対策	理由／効果
N95マスクや高性能フィルター装着	微粒子吸入を大幅ブロック
AQI情報を毎朝チェック	高濃度日は屋内活動に切替
携帯用空気清浄機／イオンスティック携行	さらに清浄な空気を確保

7-2. 洪水・道路冠水 ★★★☆☆

• 確認件数：SNS上で約22件の報告を確認
• 被害届数：タイ気象庁で年間約15日（2019–2024年）

手口の流れ

1. 局地的な集中豪雨が発生すると、バンコクの排水システムが追いつかず、道路がすぐに冠水。
2. 特に低地エリアや、排水施設が整備されていない場所では、浸水が拡大。
3. これにより、車両が立ち往生したり、歩行者がずぶ濡れになったりするだけでなく、交通機関が麻痺することもある。

実体験ストーリー

2024年9月、アソーク駅付近で──

突然の1時間の豪雨で、あっという間に道路が膝下まで冠水した。タクシーは来なくなり、仕方なくバイクタクシーで泥水をかき分けながら移動する羽目になった。防水対策をしておけばよかったと後悔した。

対策

対策	理由／効果
高めのレインブーツ使用	冠水エリアでも濡れず歩行可能
地下鉄・BTS優先利用	路面冠水の影響を避ける
携帯式レインコート・防水バッグ	機器・荷物の防水対策強化

7-3. 野犬被害 ★★★☆☆

• 確認件数：SNS上で約16件の報告を確認
• 被害届数：大使館注意喚起で年間約300件（2019–2024年）

手口の流れ

1. 野犬が餌付けされているスポットや、人の少ない路地などで、野犬の群れに遭遇することがある。
2. 犬を刺激したり、急に逃げようとしたりすると、縄張り意識から咬傷被害に遭う可能性がある。
3. 咬傷被害に遭った場合、狂犬病ワクチンを未接種だと緊急搬送や治療が必要になることもある。

実体験ストーリー

2024年11月、チャトゥチャック市場の裏道を歩いていた際──

突然、路地から現れた野良犬に足首を噛まれた。すぐに病院に行き、傷口を洗浄してもらい、念のため狂犬病の予防接種を受けた。犬を見かけたら刺激しないことが重要だと痛感した。

対策

対策	理由／効果
犬に背を向けずゆっくり退避	威嚇行動を誘発しにくい
狂犬病ワクチン事前接種	咬傷時の重症化リスクを大幅減少
携帯用消毒キット・絆創膏常備	迅速な初期対応で感染リスク低減

7-4. トコジラミ被害 ★★☆☆☆

• 確認件数：SNS上で約14件の報告を確認
• 被害届数：ホステル協会調査で頻繁に発生（2019–2024年）

手口の流れ

1. 古いマットレスやシーツの隙間などに潜むトコジラミに刺されることがある。
2. 夜間就寝中に集中して刺され、多数の赤い発疹や激しいかゆみが生じる。
3. かゆみや発疹は数日続き、快眠を妨げられ、旅の快適性が損なわれる。

実体験ストーリー

2025年1月、カオサン通り安宿で──

翌朝体中が赤い点々に。シーツ外すと小さな虫が這い出し即チェックアウト。安宿を選ぶ際は注意が必要だと学んだ。

対策

対策	理由／効果
宿泊前に寝具を念入り点検	トコジラミ存在を事前に確認
高評価レビュー・写真付き宿泊記参照	清潔基準高い施設を選択
防ダニカバーシーツ携行	直接接触を防ぐバリア形成

8. 警察・法令・罰金系

無意識で法令違反を犯し、高額罰金リスクに注意。

8-1. 偽警官による罰金詐欺 ★★★★☆

• 確認件数：SNS上で約18件の報告を確認
• 被害届数：在タイ大使館で年間約250件（2019–2024年）

手口の流れ

1. 制服を着た人物が、偽の警察官を装って観光客に職務質問をしてくる。
2. 「身分証明書の所持を証明できない」「喫煙禁止エリアで喫煙した」などと、ありもしない理由をでっち上げ、その場で高額な罰金を要求。
3. 支払いを拒否すると、解放しない、逮捕すると脅迫するなど、恐喝まがいの行為に及ぶことがある。

実体験ストーリー

2024年7月、パッポン通り付近で──

警察官風の男性2人に呼び止められ、パスポートの提示を求められた。提示すると「IDがないから罰金だ」と言われ、5,000バーツの現金を没収された。偽警官だと後で知ったが、その場では恐怖で言いなりになってしまった。

対策

対策	理由／効果
制服・IDエンブレムを確認	偽物の細部不備を見破る
大使館緊急連絡先をスマホ登録	すぐ通報・相談
周囲に「本物？」と大声で尋ね録音	偽者抑止

8-2. eタバコ罰金 ★★★☆☆

• 確認件数：SNS上で約22件の報告を確認
• 被害届数：検問摘発300件/年（2019–2024年）

手口の流れ

1. 手荷物検査や路上検問などで、電子タバコ（eタバコ、Vape）の所持が発覚。
2. タイ国内での電子タバコの所持・使用は法律で厳しく禁止されているため、その場で高額な罰金（例: 5,000バーツ以上）を請求。
3. 支払いを拒否すると、電子タバコを没収されたり、逮捕される可能性もある。

実体験ストーリー

2025年1月、スワンナプーム国際空港から日本へ出国する際──

手荷物検査で私のスーツケースからeタバコが発見された。X線検査で引っかかり、別室に連れて行かれ、結局5,000バーツ（約2万円）の罰金を徴収された。没収されなかっただけマシだったが、旅の最後に非常に嫌な思いをした。

対策

対策	理由／効果
eタバコは渡航前に処分	所持自体が違法
タバコ不可地域確認	禁止エリア把握
ニコチンガム／パッチに切替	旅行中のストレス緩和

8-3. 公共の場での罰金 ★★★☆☆

• 確認件数：SNS上で約15件の報告を確認
• 被害届数：観光庁窓口180件/年（2019–2024年）

手口の流れ

1. タイでは、特定の公共の場所（公園、寺院、政府施設、一部のショッピングモールなど）での喫煙や飲酒が禁止されている。観光客がうっかりこれらの禁止エリアで違反した場合に、取り締まりの対象となる。
2. その場で警察官や係員から呼び止められ、2,000～5,000バーツ程度の罰金を即時徴収されることがある。
3. 支払いを拒否すると、身分証明書やパスポートを預かりにされるなど、より強いプレッシャーをかけられることもある。

実体験ストーリー

2024年9月、チャオプラヤ川沿いの公園で──

喉が渇いたので公園内のベンチでビールを飲んでいたら、突然係員に声をかけられた。ここは禁酒エリアだと言われ、2,000バーツの罰金を請求された。看板を見落としていた自分が悪いとはいえ、まさか公園で飲酒しただけで罰金を取られるとは思わなかった。

対策

対策	理由／効果
標識を常に確認	ルール違反防止
たびレジで禁止エリア確認	訪問前に禁止事項把握
携帯灰皿・マナーシート携行	周囲迷惑回避

9. 宿泊施設関連リスク系

宿泊先でのトラブルは旅の安心を大きく損なう。

9-1. 深夜騒音・睡眠不足 ★★★★☆

• 確認件数：SNS上で約30件の報告を確認
• 被害届数：カオサン通り・ナイトマーケット周辺で多発（2019–2024年）

手口の流れ

1. 宿泊施設の近隣にあるバーやクラブ、あるいは路上でのライブパフォーマンスが深夜まで続くことがある。
2. 安価な宿泊施設では防音性能が不十分なことが多く、騒音が部屋の中まで聞こえてくる。
3. 連日騒音に悩まされることで、睡眠不足となり、旅の途中で体調を崩してしまう可能性がある。

実体験ストーリー

2025年2月、カオサン通り宿で──

毎日深夜1時過ぎまで、外からクラブミュージックの大音が聞こえ続け、全く眠れなかった。疲労が溜まり、翌日の観光予定をキャンセルせざるを得なくなり、旅の後半は体調不良で楽しめなかった。

対策

対策	理由／効果
耳栓＋アイマスク即時着用	音・光を遮断
騒音レベルレビューでチェック	静かな宿選び
防音カーテン・高層階リクエスト	物理的ノイズ軽減

9-2. 鍵の故障・不正侵入 ★★★☆☆

• 確認件数：SNS上で約20件の報告を確認
• 被害届数：大使館への年間180件相談（2019–2024年）

手口の流れ

1. 古いホテルやゲストハウスでは、ドアロックが老朽化していたり、提供される南京錠が簡単に破損したりするケースがある。
2. 犯人は、鍵の故障や、工具を使って鍵をこじ開けるなどして部屋に侵入。
3. 部屋に置いていた貴重品が盗難される被害が発生。

実体験ストーリー

2024年12月、チャトゥチャック市場宿で──

外出から戻ると、部屋の鍵が少し開いていた。中に入ると、置いていたはずの財布がなくなっており、焦ってフロントに連絡した。鍵が古く、簡単に開けられる状態だったようだ。

対策

対策	理由／効果
ドアストッパー・補助ロック設置	工具なしでは侵入困難
電子キー・部屋番号変更可宿選択	故障時リスク低減
セキュリティバッグ携行	バッグを施錠し安全確保

9-3. 安宿での盗難や管理不備 ★★★☆☆

• 確認件数：SNS上で約18件の報告を確認
• 被害届数：ホステル協会調査で散発的に発生（2019–2024年）

手口の流れ

1. 共用ロッカーが備え付けられていても、宿泊客が鍵をかけ忘れたり、管理者が不在の隙を狙って盗難が行われる。
2. 宿泊施設にCCTV（監視カメラ）が設置されていない、あるいは機能していないことを犯人に突かれるケースもある。
3. ドミトリーのベッド下や、共用スペースに置きっぱなしにした荷物が盗まれる置き引き被害も報告されている。

実体験ストーリー

2025年1月、ナナプラザ近くのホステルで──

ドミトリーに置いてあるロッカーを利用したが、朝、ロッカーの扉が無理やりこじ開けられていた。中に入れていた現金とクレジットカードがなくなっており、ホステルのスタッフに話したが、「CCTVがないから特定できない」と言われた。自己管理の重要性を痛感した。

対策

対策	理由／効果
南京錠二重掛け＋携帯	破壊時間を増やし抑止
CCTV・フロント常駐宿選定	監視体制で被害リスク低減
フロント預け・客室内金庫利用	施錠状態を自分管理

まとめ＆安全対策チェックリスト

項目カテゴリ	緊急対策	事前準備
交通・移動事故	ヘルメット必着／配車アプリ利用	海外旅行保険付きクレカを手配／ルート確認
夜の重大トラブル	ドリンクは自分で管理	グループ行動徹底／緊急連絡先登録
医療・感染	ボトルウォーターのみ摂取	整腸剤・常備薬携行／清潔店選択
環境・衛生	N95マスク装着／雨具使用	AQI・天気情報チェック／防虫防水グッズ用意
スリ・盗難	バッグは前面保持	セーフティポーチ・南京錠二重掛けバッグを用意
金銭詐欺	路上案内は断固拒否	公式サイトで施設・業者を事前確認
ぼったくり	料金都度確認／証拠保全	配車アプリ・公式送迎予約
警察・法令・罰金	制服・IDを確認	大使館連絡先登録／禁止行為熟読
宿泊施設	耳栓・アイマスク／補助ロック設置	高評価宿選定／貴重品はフロント預け

安心してバンコクを楽しむために

バンコクは素晴らしい魅力にあふれた都市ですが、残念ながら旅行者を狙ったトラブルが少なからず存在します。しかし、この記事で紹介した具体的な対策と準備を講じることで、そのリスクは大幅に減らすことができます。

特に強調したいのは、万が一の事態に備える海外旅行保険の重要性です。医療費が高額になるケースや、予期せぬ事故、盗難など、どんなに注意しても避けられないトラブルは起こりえます。そんな時、海外旅行保険があれば金銭的な負担だけでなく、精神的な安心感も得られます。

ぜひ、出発前にこの記事をもう一度確認し、適切な準備を整えてください。そうすれば、あなたはバンコクの魅力を存分に楽しみ、忘れられない最高の思い出を作ることができるでしょう。