
ベトナムの治安って実際どうなの?どんなトラブルがおおい?
なにを気をつけたらいいのか知りたいな・・・。



女性のひとり旅でもベトナムの治安は大丈夫かな?保険は必要?
そんな声にお答えします。
ハノイやホーチミンなど、ベトナムへの旅行は楽しみですが少し不安なこともありますよね。
この記事をよめば、ベトナムで気をつけることがわかり、トラブルを避けやすくなります。



リスクにそなえ、安全にベトナム旅行を楽しみましょう。
外務省や在タイ大使館、現地警察などの情報および、ニュースや体験談を基に記事作成しています。
ベトナムの治安は良い方だが、軽犯罪は多い


ベトナム旅行を計画する上で、まず気になるのが「治安」ですよね。感覚的な「危ない」「安全」だけでなく、客観的なデータを見ることで、ベトナムの立ち位置がより明確になります。
世界的治安ランキング
世界的な平和度を示す「世界平和度指数(Global Peace Index)2023」によると、ベトナムは163カ国中41位でした。これは、東南アジア諸国の中ではシンガポール(6位)、マレーシア(19位)に次ぐ高い順位で、比較的安定した国であることを示しています。



ちなみに、日本は同ランキングで9位です。ベトナムの順位は日本よりは下ですが、世界的に見れば「平和な国」と言えるでしょう。
また、世界中の都市の生活情報を集積するデータベースサイト「Numbeo」の安全指数(Safety Index)を2024年半ばのデータで見ると、ベトナムのスコアは62.27で「普通」レベルに分類されています。
日本の主要都市(東京:75.9、大阪:70.6)がいずれも「高い」に分類されることを考えると、日本と同じ感覚で過ごすのは禁物、ということが分かります。
ベトナムの犯罪発生データと日本との比較
ベトナムでは、殺人や強盗といった凶悪犯罪の発生率は日本と比較して高くはありません。しかし、観光客が遭遇しやすいスリ、置き引き、詐欺、ぼったくりといった軽犯罪や、交通事故のリスクは日本よりも格段に高いのが現状です。
外務省の発表によると、ベトナムの犯罪発生率は日本の約2倍とされています。特に、邦人旅行者の被害で最も多いのが「窃盗」です。
ただし、これは「何もしなくても安全」という意味ではありません。日本の常識が通用しない場面が多々あることを念頭に置き、しっかりとした対策を立てることが重要です。
外務省+在ベトナム大使館からの治安情報
外務省はベトナム全土に対して「危険情報レベル1:十分注意してください」を発出しています。これは、渡航自体に問題はないものの、滞在中は常に安全に注意を払う必要があることを示しています。
在ベトナム日本国大使館や在ホーチミン、在ダナンの各総領事館は、ウェブサイト上で「安全の手引き」を公開し、日本人が被害に遭いやすい犯罪やトラブルについて、具体的な手口と共に注意を促しています。
- スリ・ひったくり: 人混み、観光地、飲食店での被害。バイクを使ったひったくりも多い。
- タクシー・シクロでの料金トラブル: 不正メーターや法外な料金請求。
- 睡眠薬強盗: 親しくなった人物から飲食物を提供され、意識を失った間に金品を盗まれる。
- 交通事故: 交通マナーの悪さによる、バイクや歩行中の事故。
日本人が被害にあった事例
直近で報告・報道されている日本人の被害事例は以下の通りです。
- タクシーでのぼったくり被害(2023年3月, ホーチミン): 日本人観光客がタクシーを利用した際、正規料金12万ドンのところ、10倍の120万ドン(約7,500円)を請求された。
- 刺殺事件(2024年6月, ホーチミン): 30代の日本人男性が、現地で知り合ったベトナム人の男と口論の末に刃物で刺され死亡。
- 各種詐欺・窃盗被害(2024年, 在ホーチミン総領事館発表): 「日本円を見せてほしい」と声をかけられ金銭を抜き取られる、家に誘われ高額なカード賭博に巻き込まれる、国内線の預け荷物から現金が盗まれる、といった被害が報告されている。
これらの事例から、単なる不注意による被害だけでなく、悪意を持った犯罪者が日本人をターゲットにしているケースがあることが分かります。
ベトナム旅行に海外旅行保険は必須
「ちょっとしたスリくらいなら…」と考えるのは非常に危険です。ベトナムでは、日本では考えられないような高額な費用が発生するリスクが常に存在します。
スリや置き引き、ひったくりが多い
もし、ひったくりでスマートフォンやカメラ、財布、パスポートの入ったカバンを丸ごと盗まれたらどうなるでしょうか。
- スマートフォンの再購入費用: 10万円以上
- カメラの再購入費用:10万円以上
- パスポートの再発行費用: 約2万円以上(手数料+写真代・交通費など)
- クレジットカードの再発行・緊急発行手数料
これだけで十数万円の損失になります。海外旅行保険の「携行品損害補償」があれば、こうした損害の多くをカバーできます。
事故・緊急搬送費用が高すぎる
ベトナムで最も警戒すべきリスクの一つが交通事故です。もしバイク事故で骨折し、手術・入院となれば、その医療費は簡単に200万円を超えます。
さらに、後遺症が残るような大怪我や、脳梗塞などで日本への緊急医療搬送が必要になった場合、その費用はチャーター機代などを含め600万円から1,000万円以上になることも。
無保険での渡航はありえません。せめてクレジットカード付帯の保険だけはつけておきましょう。それでも、高額な治療費や救援費用を全てカバーできない可能性があります。
有償の保険を追加するか、少なくとも、保険付きのクレジットカードを複数枚もって補償額を上げておきましょう。


犯罪リスク



ここからは、ベトナムで起こっているリスクを一つずつ説明します。手口を知っているだけで防げるトラブルもあるので目を通してください。
海外旅行で遭遇しやすいのが犯罪トラブルです。スリや詐欺、強盗など、手口を知ってしっかり対策することが、安全な旅行への第一歩になります。
スリ・置き引き・ひったくり
ベトナムで最も警戒すべき犯罪が、スリや置き引き、ひったくりといった窃盗です。特に都市部の混雑した場所では、一瞬の隙が大きな被害に繋がります。
どんな手口?どんな状況?
被害は、観光客が集まるあらゆる場所で発生しています。特にホーチミンのベンタイン市場やドンコイ通り周辺、ハノイの旧市街やホアンキエム湖周辺は被害の多発エリアです。手口としては、人混みで背負ったリュックのファスナーを開けられたり、カフェで足元に置いたカバンをいつの間にか持ち去られたりするケースが典型的です。
近年は、バイクを使ったひったくりが深刻です。歩行者がスマートフォンを操作している最中や、肩にかけたバッグを狙って、後方からバイクで近づき、一瞬で奪い去ります。この際、転倒して大怪我を負うケースも少なくありません。
リアルな体験談 | 口コミ






主な対策
気をつけること
・バッグは必ず体の前で抱えるように持つ。
・リュックサックは前に背負うか、鍵をつける。
・歩きながらのスマートフォン操作は絶対に避ける。
・貴重品はホテルのセーフティボックスに預ける。
・現金やカードは分散させ、一度に持ち歩かない。
もし遭ってしまったら...
・まずは身の安全を確保し、犯人を追いかけない。
・すぐに最寄りの警察署でポリスレポート(盗難証明書)を発行してもらう。
・クレジットカードやキャッシュカードを停止する手続きを行う。
・パスポートがない場合は、速やかに日本大使館・総領事館へ連絡する。
・海外旅行保険会社に連絡し、必要な手続きを確認する。
詐欺・ぼったくり
親切を装って近づいてきたり、旅行者の無知につけ込んだりする詐欺やぼったくりも多発しています。巧妙な手口に騙され、高額な金銭を失うケース後を絶ちません。
どんな手口?どんな状況?
典型的なのは、シクロ(三輪自転車タクシー)やタクシーでの料金トラブルです。相場を大幅に超える金額を請求されたり、メーターが異常な速さで上がったりします。最近では配車アプリ「Grab」も安心できず、偽のドライバーが声をかけてきたり、アプリ外での不当な料金交渉を持ちかけられたりする例が報告されています。
また、在ホーチミン日本国総領事館からは、日本語で親しげに話しかけてきて家に誘い、その後仲間が現れて高額なカード賭博に巻き込む手口や、「日本円を見せて」と興味を引いて両替を持ちかけ、その隙に現金を抜き取る手口などが公式に警告されています。
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主な対策
気をつけること
・タクシーは「Mai Linh(マイリン)」や「Vinasun(ビナサン)」など大手を利用。
・Grab利用時は、アプリでナンバーと運転手の顔を必ず確認する。
・シクロの利用は極力避け、乗るなら料金を紙に書いてもらい合意する。
・安易に知らない人について行かない、誘いに乗らない。
・日本語で話しかけてくる人には、まず警戒心を持つ。
もし遭ってしまったら...
・身の危険を感じたら、抵抗せず要求に従う。
・可能であれば、周囲に大声で助けを求める。
・支払ってしまった後でも、警察や大使館・総領事館に相談する。
・ホテルのスタッフなど、信頼できる現地の人に助けを求める。
・カードで支払った場合は、すぐにカード会社に連絡し支払いを停止する。
強盗・暴行・薬物
発生件数は多くありませんが、睡眠薬を使った昏睡強盗や暴行など、身体に直接危害が及ぶ犯罪も存在します。遭遇すれば心身ともに大きなダメージを受けるため、最大限の警戒が必要です。
どんな手口?どんな状況?
睡眠薬強盗は、親切を装って近づいてきた人物から勧められた飲み物や食べ物に薬物が混入されており、意識を失った間に金品を盗まれるという手口です。夜間のバーやクラブだけでなく、日中の長距離バスや列車内で親しくなった人物から被害に遭うケースも報告されています。
また、2024年6月にはホーチミン市内で日本人男性が刺殺される事件も発生しており、現地の人との些細な口論が重大な事件に発展するリスクもゼロではありません。特に、夜間の歓楽街や裏通りなど、人目につきにくい場所での単独行動は非常に危険です。
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主な対策
気をつけること
・知らない人から安易に飲食物をもらわない。
・飲み会やクラブでは、自分のグラスから絶対に目を離さない。
・夜間の一人歩き、特に裏通りや暗い道は避ける。
・現地の人とトラブルになっても、感情的にならずその場を離れる。
・違法薬物の誘いは、どんな状況でもきっぱりと断る。
もし遭ってしまったら...
・まず、自分の命と身体の安全を最優先する。
・すぐに安全な場所へ移動し、警察(113)に通報する。
・薬物による被害が疑われる場合は、救急(115)を呼び、病院で診察を受ける。
・日本大使館・総領事館に連絡し、支援を求める。
・精神的なショックが大きい場合は、無理せずカウンセリングなども検討する。
事故・自然災害リスク
海外での不慮の事故や予期せぬ自然災害は、旅行計画を大きく狂わせ、時には命に関わる事態にもなりかねません。事前の情報収集と心構えが大切です。
交通事故(バイク・レンタカー・バス)
ベトナム滞在において、犯罪以上に遭遇する可能性が高いのが交通事故です。信号無視や逆走は日常茶飯事で、その交通カオスは多くの旅行者を驚かせます。
どんな事例?どんな被害が?
ベトナムでは交通インフラの整備が追いついておらず、交通マナーも良いとは言えません。2023年には9ヶ月間で4,800人近くが交通事故で亡くなるなど、そのリスクは非常に高いレベルにあります。特に、無数のバイクが道路を埋め尽くす光景はベトナム名物とも言えますが、旅行者にとっては最大の脅威です。
旅行者が被害に遭うケースで多いのが、歩行中にバイクにはねられる事故や、タクシー乗車中の追突事故です。また、安易にバイクをレンタルして運転し、慣れない交通状況で事故を起こし、大怪我を負うケースも後を絶ちません。無免許運転や保険未加入での事故は、法外な賠償金や刑事罰に発展する可能性もあります。
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主な対策
気をつけること
・道路を横断する際は、立ち止まらず、ゆっくり一定の速度で歩く。
・バイクの群れが途切れるのを待たず、流れに合わせて渡るのがコツ。
・旅行者によるバイクや車のレンタル運転は、絶対に避ける。
・タクシー乗車時も、後部座席でシートベルトを着用する。
・Grabバイクを利用する際は、必ずヘルメットを着用する。
もし遭ってしまったら...
・すぐに警察(113)と救急(115)に連絡する。
・可能であれば、事故現場や相手の車両の写真を撮っておく。
・相手方と安易に示談交渉をしない。
・加入している海外旅行保険のサポートデスクに連絡し、指示を仰ぐ。
・軽傷だと思っても、必ず病院で診察を受ける。
レジャー事故(山岳・海難・ツアー)
美しい自然が魅力のベトナムですが、慣れない環境でのアクティビティには危険が伴います。安全管理が不十分なツアーや、自己判断での無謀な行動が、命に関わる事故に繋がることもあります。
どんな事例?どんな被害が?
世界遺産のハロン湾では、クルーズ船の沈没事故や、観光客が海へ転落し死亡する事故が過去に発生しています。天候の急変や、船の安全基準が日本ほど厳しくないことが背景にあると考えられます。
また、サパなどの山岳地帯でのトレッキングも人気ですが、整備されていない道をガイドなしで歩き、滑落して怪我をしたり、道に迷って遭難したりするケースがあります。救助が必要になった場合、その費用は数百万円にのぼることもあり、保険がなければ自己負担となります。
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主な対策
気をつけること
・ツアーに参加する際は、料金の安さだけで選ばず、信頼できる催行会社を選ぶ。
・悪天候が予想される場合は、ためらわずにツアーをキャンセルする勇気を持つ。
・トレッキングやマリンスポーツは、必ず経験豊富なガイドと共に行動する。
・立ち入り禁止区域や、危険と表示された場所には絶対に近づかない。
・自分の体力や技術を過信せず、無理のない計画を立てる。
もし遭ってしまったら...
・すぐに警察(113)や救助隊に連絡する。ツアー中ならガイドに知らせる。
・負傷している場合は、救急車(115)を呼ぶ。
・加入している海外旅行保険の24時間アシスタンスデスクに連絡する。
・家族や大使館・総領事館にも状況を報告する。
・救助や治療に関する書類は、全て保管しておく。
自然災害・気象リスク(洪水・台風・熱中症)
ベトナムは熱帯モンスーン気候に属し、台風やそれに伴う洪水、また年間を通じた高温多湿による健康リスクが存在します。渡航時期や地域によっては、これらのリスクへの備えが必須です。
どんな事例?どんな被害が?
ベトナムでは、一般的に5月から10月が雨季にあたります。特に、8月から11月にかけては台風シーズンとなり、中部地方を中心に大きな被害をもたらすことがあります。台風が直撃すると、フライトの欠航やインフラの麻痺、洪水による孤立など、旅行者も直接的な影響を受けます。
また、ベトナムは年間を通じて高温多湿です。特に乾季(南部では12月~4月)は日差しが強く、気温が40℃近くまで上がることもあります。慣れない気候の中で観光を続けると、重い熱中症や脱水症状を引き起こす危険があります。
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主な対策
気をつけること
・台風シーズンに旅行する場合は、天気予報をこまめにチェックする。
・渡航前に、外務省の海外安全情報や航空会社の運航情報を確認する。
・日中の観光では、帽子や日傘、サングラスを活用する。
・喉が渇く前に、こまめに水分と塩分を補給する。
・体調に異変を感じたら、無理せず涼しい場所で休憩する。
もし遭ってしまったら...
・洪水などで孤立した場合は、安全な場所(ホテルの上層階など)で待機する。
・フライトが欠航した場合は、航空会社の指示に従い、代替便を手配する。
・熱中症の症状が出たら、すぐに涼しい場所に移動し、体を冷やす。
・意識が朦朧とするなど症状が重い場合は、ためらわず救急車(115)を呼ぶ。
・保険会社に連絡し、延泊費用や治療費について相談する。
医療・衛生リスク
海外では、日本とは異なる医療環境や衛生状況に直面することがあります。感染症や食あたり、大気汚染など、健康に関わるリスクへの対策も考えておきましょう。
感染症・狂犬病
ベトナムでは、蚊が媒介する感染症や動物からうつる病気など、日本では馴染みのない病気にかかるリスクがあります。正しい知識を持つことが、自分自身を守ることに繋がります。
どんな手口?どんな状況?
最も注意すべき感染症の一つがデング熱です。年間を通じて発生しており、都市部でも感染のリスクがあります。特別な治療薬はなく、重症化すると命に関わることもあるため、何よりも予防が重要です。その他、ジカウイルス感染症やチクングニア熱、マラリア(主に山間部)なども蚊が媒介します。
また、狂犬病のリスクも日本より高いです。ベトナムでは犬や猫が放し飼いにされていることが多く、可愛らしいからといって安易に触れるのは危険です。狂犬病は発症するとほぼ100%死亡する恐ろしい病気です。万が一動物に咬まれたら、すぐに傷口を洗浄し、医療機関でワクチンを接種する必要があります。
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主な対策
気をつけること
・外出時は、長袖・長ズボンを着用し、肌の露出を避ける。
・虫除けスプレー(DEET成分含有推奨)をこまめに使用する。
・野良犬や猫、猿などの動物には、絶対に手を出さない。
・渡航前に、厚生労働省検疫所(FORTH)で推奨される予防接種を確認する。
・長期滞在や地方へ行く場合は、A型肝炎や破傷風、狂犬病の予防接種を検討。
もし遭ってしまったら...
・高熱や発疹、関節痛などの症状が出たら、すぐに医療機関を受診する。
・動物に咬まれたり、ひっかかれたりしたら、すぐに傷口を石鹸と水で15分以上洗う。
・傷の大小に関わらず、必ず医療機関を受診し、破傷風や狂犬病のワクチン接種を相談。
・医師には、いつ、どこで、何に咬まれたかを正確に伝える。
・帰国時に発症した場合は、空港の検疫所に申し出る。
食あたり・体調不良
ベトナムの魅力は何と言ってもグルメですが、衛生環境の違いから食あたりや下痢を起こす旅行者は少なくありません。せっかくの旅行を台無しにしないためにも、食事には注意が必要です。
どんな手口?どんな状況?
水道水は衛生状態が良くないため、絶対に生で飲んではいけません。うがい程度なら問題ないことが多いですが、飲み水は必ずミネラルウォーターを購入しましょう。レストランで出される氷も、自家製のものは避けた方が無難です。
また、活気ある屋台やローカル食堂は魅力的ですが、食材の管理や調理器具の衛生状態が不十分な場合もあります。特に、火が完全に通っていない肉や魚介類、カットフルーツなどは食中毒の原因になりやすいです。自分の体調と相談しながら、店選びは慎重に行いましょう。
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主な対策
気をつけること
・飲み水は、未開封のミネラルウォーターを購入する。
・飲み物に入っている氷は、なるべく避けるか、円筒形で穴が空いた正規品か確認。
・食事は、清潔そうで繁盛している店を選ぶ。
・肉や魚介類は、中までしっかり火が通っているか確認する。
・カット済みのフルーツや、生の野菜はなるべく避ける。
もし遭ってしまったら...
・症状が軽い場合は、安静にして、スポーツドリンクなどで水分補給をしっかり行う。
・日本の市販の下痢止めは、菌の排出を妨げる可能性があるので自己判断で飲まない。
・高熱や嘔吐が続く、血便が出るなど症状が重い場合は、我慢せず病院へ行く。
・保険会社に連絡し、キャッシュレス対応の病院を紹介してもらう。
・処方された薬は、指示通りに最後まで飲み切る。
環境・大気汚染(PM2.5)
近年、ハノイやホーチミンなどの大都市では、経済発展に伴う大気汚染、特にPM2.5が深刻な問題となっています。呼吸器系が弱い方は、特に注意が必要です。
どんな手口?どんな状況?
大気汚染は、主に乾季(10月~3月頃)に悪化する傾向があります。バイクの排気ガスや工場の煤煙、ゴミの焼却などが原因とされ、視界が悪くなるほど空が白く霞む日もあります。
PM2.5は非常に小さな粒子であるため、普通のマスクでは防ぎきれず、肺の奥深くまで入り込み、喘息や気管支炎などの呼吸器疾患を悪化させる可能性があります。特に、元々呼吸器系に持病がある方や、小さなお子様は影響を受けやすいです。
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主な対策
気をつけること
・渡航前に、大気汚染予測アプリ(AirVisualなど)で現地の状況を確認する。
・大気汚染がひどい日は、長時間の屋外での活動を避ける。
・外出時は、PM2.5対応の高機能マスク(N95規格など)を着用する。
・ホテルに戻ったら、うがいや鼻うがいを徹底する。
・呼吸器系に持病のある方は、必ず常備薬を持参する。
もし遭ってしまったら...
・咳や息苦しさが続く場合は、無理せずホテルで休む。
・症状が悪化するようであれば、早めに医療機関を受診する。
・特に呼吸器系の持病が悪化した場合は、かかりつけ医の指示を仰ぐ。
・帰国後も症状が改善しない場合は、専門医に相談する。
医療費用の目安と海外旅行保険活用ポイント
海外での急な病気やケガは、想像以上に高額な医療費がかかることがあります。万が一に備え、海外旅行保険への加入は不可欠です。
入院・手術したときの相場
ベトナムの医療水準は向上しており、都市部には外国人向けの私立病院も存在します。しかし、その分、医療費は非常に高額になる傾向があります。
どんな手口?どんな状況?
例えば、ホーチミン市内の日系クリニックや外資系の私立病院は、設備も整い日本語通訳が常駐していることもありますが、その費用は日本の健康保険が適用されないため全額自己負担となります。
過去の事例では、バイク事故による足の骨折で手術・入院し、約250万円。脳梗塞で倒れ、集中治療室での治療と日本への医療搬送で、総額600万円以上かかったケースも報告されています。盲腸(虫垂炎)の手術だけでも、数十万円の費用が必要です。
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主な対策
気をつけること
・日本出発前に、必ず海外旅行保険に加入する。
・持病がある方は、その病気が補償対象になるか事前に確認する。
・保険証券(または加入者証)は、コピーと共に常に携帯する。
・保険会社の24時間対応緊急連絡先を、スマホなどに登録しておく。
・クレジットカード付帯保険の場合は、補償内容と利用条件を必ず確認する。
もし遭ってしまったら...
・病院に行く前に、まず保険会社のサポートデスクに連絡する。
・キャッシュレスで治療が受けられる提携病院を紹介してもらう。
・立て替え払いが必要な場合も、診断書や領収書は全て保管する。
・治療方針や費用について不明な点があれば、保険会社に相談する。
・日本への医療搬送が必要になった場合も、自己判断せず保険会社の指示を仰ぐ。
クレカ付帯保険でカバーできる?
多くのクレジットカードには海外旅行保険が自動付帯していますが、その補償内容でベトナム旅行のリスクを十分にカバーできるのでしょうか。
どんな手口?どんな状況?
クレジットカード付帯の保険は、年会費無料のものでも付帯していることが多く、非常に便利です。しかし、一般的なカードの場合、最も重要となる**「傷害・疾病治療費用」の補償額が200~300万円程度**に設定されていることがほとんどです。
カード会社(一例) | 傷害治療費用 | 疾病治療費用 | 救援者費用 |
エポスカード | 200万円 | 270万円 | 100万円 |
楽天カード | 200万円 | 200万円 | 200万円 |
三井住友カード ゴールド(NL) | 300万円 | 300万円 | 200万円 |
先述の通り、ベトナムでの大きな手術や医療搬送には600万円以上かかるケースもあります。これらのカード付帯保険だけでは、補償額が全く足りない可能性があるのです。また、「利用付帯(旅行代金をそのカードで支払うことが適用の条件)」の場合、条件を満たしていなければ保険が適用されない点も注意が必要です。
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主な対策
気をつけること
・自分のカード保険が「自動付帯」か「利用付帯」かを確認する。
・傷害・疾病治療費用の補償上限額を必ず確認する。
・複数のカードを持っている場合、補償額を合算できるか確認する(傷害死亡以外)。
・補償内容に不安があれば、別途、保険会社の旅行保険に加入する。
・特に、治療・救援費用が無制限のプランは安心感が大きい。
もし遭ってしまったら...
・どのカードの保険が適用されるか、保険会社に連絡して確認する。
・複数のカード保険を合算して請求できる場合は、その旨を伝える。
・必要な書類(診断書、領収書、事故証明書など)を漏れなく揃える。
・帰国後、速やかに保険金請求の手続きを行う。
・請求手続きで不明な点があれば、各カードの保険デスクに問い合わせる。
法律とNGマナー
海外では、日本とは異なる法律や文化的なマナーが存在します。知らずに違反すると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があるので注意が必要です。
知っておくべき法律・規制
特に薬物やビザ(滞在許可)に関する規制は非常に厳しく、「知らなかった」では済まされません。逮捕や高額な罰金に繋がる可能性もあります。
どんな手口?どんな状況?
ベトナムは薬物犯罪に対する罰則が非常に厳しい国です。麻薬の所持、使用、密輸などに対しては、最高で死刑が科されることもあります。興味本位で手を出したり、知らない人から荷物を預かったりすることは、人生を破滅させる行為だと肝に銘じてください。
また、**ビザなしで滞在できる期間(2025年6月現在:45日)を超えて滞在(オーバーステイ)**した場合、高額な罰金が科され、出国手続きも煩雑になります。再入国が禁止されることもあるため、滞在期間の管理は厳格に行いましょう。
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主な対策
気をつけること
・いかなる理由があっても、違法薬物には絶対に手を出さない。
・見知らぬ人から荷物を預かる依頼は、きっぱりと断る。
・パスポートのスタンプを確認し、滞在許可期限を正確に把握する。
・ビザなしでの滞在期間を超える場合は、必ず事前に適切なビザを取得する。
・日本の常備薬でも、成分によっては持ち込みが制限される場合があるため事前に確認。
もし遭ってしまったら...
・薬物関連で警察に拘束された場合は、すぐに大使館・総領事館に連絡する。
・安易に書類にサインをしない。通訳を介して内容を正確に理解する。
・オーバーステイになった場合は、速やかに出入国管理当局に出頭し、指示に従う。
・罰金の支払いや手続きについて、大使館・総領事館に相談する。
文化的マナー・NG行動
ベトナムの人々は穏やかで親切ですが、文化や習慣の違いから、意図せず相手を不快にさせてしまうことがあります。敬意を払った行動を心がけましょう。
どんな手口?どんな状況?
ベトナムでは、寺院やホーチミン廟など、神聖な場所や敬意を払うべき場所での服装マナーが重視されます。**肩や膝が露出する服装(タンクトップ、ショートパンツなど)**での入場は断られることがあるため、羽織るものを持参するなどの配慮が必要です。
また、ベトナムは社会主義国であり、政治体制やホー・チ・ミン主席に対する批判的な言動は、国民感情を著しく害する可能性があります。公の場での政治的な話題は避けるのが賢明です。その他、人の頭を撫でる(神聖な部分とされる)、指で人を指すといった行為も失礼にあたるとされています。
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主な対策
気をつけること
・寺院などを訪れる際は、肩や膝を隠せる服装を準備する。
・大声で話したり騒いだりせず、静かに行動する。
・政治体制や戦争に関する話題は、軽々しく口にしない。
・人の頭に触れたり、足の裏を人に向けたりしない。
・写真を撮る際は、無断で人を撮影せず、一言断りを入れる。
もし遭ってしまったら...
・マナー違反を指摘されたら、素直に謝る。
・意図せず失礼なことをしてしまったと感じたら、すぐに謝罪の意を示す。
・文化の違いを理解し、相手の感情を尊重する姿勢を見せる。
・郷に入っては郷に従え、の精神を思い出す。
夜の治安・ジェンダーリスク
海外の夜間は、昼間とは異なるリスクが潜んでいます。特に女性は、夜間の一人歩きやクラブでのトラブルに注意が必要です。
夜間の治安が悪いエリア
昼間は活気のあるエリアも、夜になると雰囲気が一変することがあります。特に旅行者は、どの場所が危険かを事前に把握しておくことが重要です。
どんな手口?どんな状況?
ホーチミン市のブイビエン通り周辺やファングーラオ通りは、安宿やバーが密集するバックパッカー街として有名ですが、夜間は酔っ払い同士のケンカや、観光客を狙った犯罪が多発するエリアでもあります。
ハノイの旧市街も、夜遅くまで賑わっていますが、一本路地に入ると急に暗く、人通りが途絶える場所も少なくありません。こうした場所での一人歩きは、ひったくりや強盗に遭うリスクを高めます。深夜のタクシー利用も、トラブルを避けるため、信頼できる大手会社や配車アプリを使いましょう。
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主な対策
気をつけること
・夜間、特に深夜の単独行動は避ける。
・危険とされるエリアには、興味本位で近づかない。
・ホテルの場所は、比較的治安の良いエリアで選ぶ。
・移動する際は、なるべく明るく人通りの多い道を選ぶ。
・やむを得ず夜間に移動する場合は、タクシーやGrabを利用する。
もし遭ってしまったら...
・危険を感じたら、すぐにその場を離れ、人通りの多い場所へ逃げる。
・万が一、強盗に遭ったら、抵抗せず身の安全を最優先する。
・近くの店やホテルに駆け込み、助けを求める。
・安全な場所から警察(113)に通報する。
・ホテルに戻り、スタッフに状況を報告して助言を求める。
男性の夜遊びリスク(バー・クラブなど)
開放的な気分になる海外の夜。しかし、そこには男性旅行者を狙った特有のリスクも存在します。楽しい夜が悪夢に変わらないよう、注意点を押さえておきましょう。
どんな手口?どんな状況?
歓楽街で声をかけてくる女性について行ったら、法外な料金を請求される「ぼったくりバー」の被害は古典的な手口です。また、クラブなどで親しくなった相手から勧められた飲み物に睡眠薬が混入しているケースや、酔って判断力が鈍ったところを狙われる窃盗も発生しています。
路上での客引きについていくのは最も危険な行為です。魅力的な誘い文句の裏には、金銭トラブルや暴行被害のリスクが常に潜んでいると考えましょう。
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主な対策
気をつけること
・路上での客引きには、絶対について行かない。
・見知らぬ人から勧められた飲み物は、安易に口にしない。
・貴重品は最小限にし、泥酔するまで飲まない。
・危険な雰囲気を感じたら、すぐにその場を離れる。
・事前に口コミサイトなどで、安全な店の情報を調べておく。
もし遭ってしまったら...
・身の危険を感じたら、抵抗せず金銭を渡す。命が最優先。
・安全な場所へ移動後、警察や大使館・総領事館に相談する。
・クレジットカードで支払ってしまった場合は、すぐにカード会社に連絡する。
・暴行を受けた場合は、必ず病院で診察を受ける。
女性ならではのリスク・夜のトラブル
ベトナムは比較的安全な国ですが、それでも女性を狙った性的なトラブルや犯罪は存在します。日本と同じ感覚でいると、危険な目に遭う可能性があります。
どんな手口?どんな状況?
マッサージ店やスパで、施術中に不必要な身体的接触をされるといったセクハラ被害が報告されています。また、クラブやバーで親しくなった男性に、睡眠薬入りの飲み物を飲まされて被害に遭うケースもあります。
露出の多い服装は、意図せず誤解を招き、望まない注目を集めてしまう可能性があります。特に夜間の外出時は、服装にも配慮が必要です。深夜に一人でタクシーに乗ることも、運転手とのトラブルに発展するリスクがあるため、なるべく避けるべきです。
リアルな体験談 | 口コミ



主な対策
気をつけること
・夜間の一人歩きは絶対にしない。複数人での行動を心がける。
・露出の多い服装は避け、特に夜は羽織るものを持つ。
・バーやクラブでは、飲み物から目を離さない。知らない人からの誘いには乗らない。
・マッサージ店などは、口コミなどを参考に信頼できる店を選ぶ。
・流しのタクシーを一人で利用するのは避け、配車アプリやホテルの手配を利用する。
もし遭ってしまったら...
・危険を感じたら、大声で叫び、周囲に助けを求める。
・すぐに安全な場所に逃げ、警察や大使館・総領事館に連絡する。
・性的な被害に遭った場合は、心身のケアが最優先。信頼できる人に相談する。
・大使館・総領事館では、現地の法律や手続き、支援団体について情報提供をしてくれる。
・証拠保全のため、可能な限り早く病院で診察を受ける。
空港トラブル・ITセキュリティ
空港は多くの人が集まる場所であり、IT技術の進化と共に新たなリスクも生まれています。移動の前後やインターネット利用時のセキュリティ対策も欠かせません。
空港内のスリ・置き引き注意
旅の始まりと終わりの場所である空港は、気の緩みからスリや置き引きの被害に遭いやすい場所の一つです。最後まで気を引き締めて行動しましょう。
どんな手口?どんな状況?
チェックインカウンターの列に並んでいる時、両替所でお金に集中している時、または出発前のカフェでくつろいでいる時など、旅行者の注意が散漫になる瞬間を犯人は狙っています。足元に置いたスーツケースや、椅子の背もたれにかけたバッグが、気づかぬうちに持ち去られるケースが多発しています。
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主な対策
気をつけること
・手荷物、特に貴重品の入ったバッグは、常に体の前に抱える。
・スーツケースから短時間でも離れない。
・カウンターやテーブルの上に、貴重品を置いたままにしない。
・周囲に不審な動きをしている人物がいないか、常に気を配る。
もし遭ってしまったら...
・すぐに空港警察(ツーリストポリス)に届け出る。
・盗難・紛失証明書を発行してもらう。
・パスポートを盗まれた場合は、航空会社と大使館・総領事館に連絡する。
・クレジットカードを盗まれた場合は、すぐにカード会社に連絡し利用を停止する。
公共Wi-Fiの危険とVPN対策
カフェやホテル、空港などで提供されている無料の公共Wi-Fiは非常に便利ですが、その裏には情報漏洩のリスクが潜んでいます。
どんな手口?どんな状況?
公共Wi-Fiの多くは、通信が暗号化されていません。これは、同じWi-Fiに接続している悪意のある第三者が、あなたの通信内容(閲覧サイト、入力したIDやパスワード、クレジットカード情報など)を盗み見る(傍受する)ことが可能だということです。
また、正規のWi-Fiスポットになりすました「偽アクセスポイント」に接続してしまい、情報を抜き取られる手口もあります。こうしたリスクから個人情報を守るために有効なのが**VPN(Virtual Private Network)**です。VPNは通信を暗号化するトンネルのようなもので、これを利用することで、公共Wi-Fiを安全に使えるようになります。
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主な対策
気をつけること
・安易に提供元不明の公共Wi-Fiに接続しない。
・公共Wi-Fi利用時は、個人情報やカード情報の入力、金融機関の利用は避ける。
・セキュリティ対策として、信頼できるVPNサービスを契約し、利用する。
・VPNは、日本にいる間に契約・設定を済ませておくのがスムーズ。
・スマホやPCのOS、セキュリティソフトは常に最新の状態に保つ。
もし遭ってしまったら...
・不正利用が疑われる場合は、すぐに金融機関やカード会社に連絡し、サービスを停止。
・各種ウェブサイトのパスワードを、速やかに変更する。
・帰国後、必要であれば専門家(警察のサイバー犯罪相談窓口など)に相談する。
・情報漏洩による二次被害がないか、しばらく注意深く監視する。
主要都市サマリー&リンク
ベトナムは都市によっても治安の傾向が異なります。主要な観光地の特徴を簡潔にまとめます。
ホーチミン
経済の中心地で、最も活気がある分、犯罪も多い都市。特にスリ、ひったくり、ぼったくりタクシーには厳重な注意が必要です。ブイビエン通りなどの夜間の歓楽街は、トラブルも多いため、節度ある行動が求められます。


ハノイ
首都であり、政治・文化の中心。比較的落ち着いた雰囲気ですが、旧市街などの観光地では置き引きやスリが多発します。交通量は非常に多く、道路を横断する際は細心の注意が必要です。大気汚染が深刻な日もあります。


ダナン・ホイアン
近年発展が著しいリゾート都市。他の大都市に比べると治安は良好とされていますが、油断は禁物です。ビーチでの置き引きや、観光客慣れしたタクシーとの料金トラブルには注意しましょう。


ベトナムで実際にあった悲しい事件・事故
海外旅行では、楽しい思い出だけでなく、時には厳しい現実に直面することもあります。ここでは、実際にベトナムで報道された、邦人に関わる悲しい事件・事故を記載します。
日本人男性、ホーチミン市で刺殺される(2024年6月)
時期:2024年6月
概要:ホーチミン市1区の路上で、30代の日本人男性がベトナム人の男と口論の末、刃物で胸などを複数回刺され死亡。容疑者の男は事件後に逮捕された。些細なトラブルが、最悪の事態に発展した悲劇的な事件。
教訓:現地での人とのトラブルには細心の注意を払うこと。身の危険を感じたら、すぐにその場を離れる勇気。
邦人旅行者、ハロン湾で転落し死亡(2019年)
時期:2019年
概要:世界遺産ハロン湾の観光船から、65歳の日本人男性が海に転落し、死亡が確認された。当時は強風が吹いており、バランスを崩したとみられる。
教訓:観光船や足場の悪い場所では、天候に注意し、常に手すりを持つなど安全確保を怠らないこと。
ベトナム旅行の安全に関するFAQ
ベトナム旅行に関して、よくある質問とその答えをまとめました。
よくある質問と答え
- ベトナムは女性一人旅でも安全ですか?
-
日中の観光であれば、基本的な防犯対策(荷物から目を離さない、夜間の一人歩きはしない、露出の多い服装は避けるなど)を徹底すれば、一人旅も可能です。ただし、日本とは違うという意識を常に持ち、リスクの高い場所や行動は避けることが大前提です。
- Grab(配車アプリ)は安全ですか?
-
流しのタクシーよりは安全性が高いと言えます。料金が事前に確定し、運転手の情報も分かるため、ぼったくりなどのリスクは低減します。しかし、偽ドライバーやアプリ外での交渉などのトラブルも報告されているため、乗車前にナンバープレートと運転手の顔写真を必ず確認しましょう。
- 水道水は飲めますか?
-
飲めません。必ず市販のミネラルウォーターを飲んでください。ホテルの水道水も、うがい程度に留めておくのが安全です。
- 現金はどのくらい必要ですか?カードは使えますか?
-
都市部のホテルやレストラン、ショッピングセンターではクレジットカードが使えますが、ローカルな食堂や市場、タクシーなどでは現金(ベトナムドン)が必要です。多額の現金を持ち歩くのは危険なので、1~2万円程度を両替し、残りは必要に応じてATMで引き出すか、カードを利用するのがおすすめです。
ベトナム滞在中の緊急連絡先と相談窓口
万が一のトラブルに備え、緊急連絡先をいつでも確認できるように控えておきましょう。
【警察・消防・救急】
・警察:113
・消防:114
・救急:115
※ベトナム語が基本ですが、都市部では英語が通じる場合もあります。難しい場合は、ホテルのスタッフや通訳を介して連絡しましょう。
【日本の公的機関】
・在ベトナム日本国大使館(ハノイ)
住所:27 Lieu Giai, Ba Dinh, Hanoi
電話番号:+84-24-3846-3000(24時間対応)
公式サイト:https://www.vn.emb-japan.go.jp/
・在ホーチミン日本国総領事館
住所:261 Dien Bien Phu, District 3, HCMC
電話番号:+84-28-3933-3510(24時間対応)
公式サイト:https://www.hcmcgj.vn.emb-japan.go.jp/
・在ダナン日本国総領事館
住所:2nd-3rd floor, G8 Building, 65 Le Loi, Hai Chau, Da Nang
電話番号:+84-236-3555-535(24時間対応)
公式サイト:https://www.danang.vn.emb-japan.go.jp/
【医療機関】
外務省や各大使館・総領事館のウェブサイトには、日本語対応が可能な病院や、比較的旅行者が利用しやすい医療機関のリストが掲載されています。渡航前に、滞在都市の病院情報を確認しておくことをお勧めします。
(例:ファミリーメディカルプラクティス、ラッフルズメディカル、FVホスピタルなど)
ベトナムの治安と対策まとめ
本記事で紹介したベトナムの様々なリスクと対策を振り返りましょう。
ベトナムは魅力的な観光地ですが、日本とは異なるリスクが存在します。特に注意すべきは以下の3点です。
- 窃盗(スリ・置き引き・ひったくり): 最も遭遇しやすい犯罪。人混みでは常に手荷物を体の前で管理し、貴重品からは目を離さないこと。
- 交通事故: 死亡事故も多発するカオスな交通事情。道路を横断する際は細心の注意を払い、旅行者自身の運転は絶対に避けること。
- ぼったくり・詐欺: タクシーやシクロでの料金トラブル、親切を装った詐欺が多発。料金交渉は必ず乗る前に行い、安易に知らない人について行かないこと。
これらのリスクを正しく理解し、「自分の身は自分で守る」という意識を強く持つこと。そして、万が一の事態に備えて補償の充実した海外旅行保険に加入しておくこと。この2つが、ベトナム旅行を安全に、そして心から楽しむための最も重要な鍵となります。
出典および参考URLまとめ
[外務省海外安全ホームページ「ベトナムの安全対策基礎データ」]:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_015.html
[外務省海外安全ホームページ「ベトナムの感染症危険情報」]:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_015.html
[外務省海外安全ホームページ「ベトナムのテロ・誘拐情勢」]:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_015.html
[外務省「世界の医療事情 ベトナム」]:https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/viet.html
[在ベトナム日本国大使館]:https://www.vn.emb-japan.go.jp/
[在ホーチミン日本国総領事館]:https://www.hcmcgj.vn.emb-japan.go.jp/
[在ダナン日本国総領事館]:https://www.danang.vn.emb-japan.go.jp/
[VnExpress「HCMC taxi driver fined for overcharging Japanese tourist 10 times」]:https://e.vnexpress.net/news/news/hcmc-taxi-driver-fined-for-overcharging-japanese-tourist-10-times-4577881.html
[Numbeo「Crime Index for Country 2024 Mid-Year」]:https://www.numbeo.com/crime/rankings_by_country.jsp
[Institute for Economics & Peace「Global Peace Index 2023」]:https://www.visionofhumanity.org/maps/#/